FP2級【日本FP協会実技】2020年9月【問37】

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

本記事の内容

『2020年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。

【日本FP協会】

Q.37

先に下記の資料をご覧ください。(Q35.36.37.38.39.40で使います)

2020年9月実施日本FP協会FP2級実技試験第37問の資料

下記<資料>は、公一さんおよび青山商店のPT銀行(日本国内に本店のある普通銀行)における金融資産残高である。この時点でPT銀行が破綻した場合、公一さんがPT銀行に保有している<資料>の金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額の上限額として、正しいものはどれか。なお、預金利息については考慮しないこと。また、公一さんおよび青山商店は、PT銀行からの借入れはない。

<資料>

[名義:青山公一]
普通預金:110万円(決済用預金ではない)
定期預金:340万円
外貨預金:220万円

[名義:青山商店 青山公一]
当座預金:120万円
定期預金:500万円

1. 1,000万円
2. 1,070万円
3. 1,120万円
4. 1,290万円

2が適切

答えは下記になります。

  • 当座預金120万円
  • 普通預金110万円
  • 定期預金340万円+500万円

本設問のポイントは下記3つです。

  1. 同一金融機関で別名義の場合
  2. 保護の対象
  3. じっさいの計算

それでは見ていきましょう。

【ポイント1】

同一金融機関で別名義の口座を持っていた場合、『名寄せ』と呼ばれるもので1つにまとめられてしまいます。

よって本設問でいうと1つの名義として扱われるということになります。

【ポイント2】

預金保険の保護対象はかなり細かいので、全部覚えられない場合は下記に絞りましょう。

全額保護 決済用預金(当座預金)
1,000万円まで保護 普通預金、定期預金
保護されない 外貨預金

【ポイント3】

よって本設問の計算は下記になります。

全額保護
  • 当座預金120万円
1,000万円まで保護
  • 普通預金110万円
  • 定期預金340万円+500万円

今回は1,000万円超えてはいないのですべて保護されます。

michi

よって保護される金額は120万円+(110万円+340万円+500万円)=1,070万円となります。

預金保護されるもの

全額(決済用預金)

  • 当座預金
  • 利息の付かない普通預金

合算して1,000万円+利息(一般預金)

  • 普通預金
  • 貯蓄預金
  • 納税準備預金
  • 通知預金
  • 定期預金(大口含む)
  • 掛金
  • 定期積金
  • 元本補填契約のある金銭信託
  • 保護預かり専用の金融債
預金保護されないもの
  • 外貨預金
  • 譲渡性預金
  • 元本補填契約の無い金融債

問38へ

2020年9月学科試験を解きたい。

2020年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。

2020年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。

2020年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。

2020年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。