ENEOSホールディングス(5020)株は高配当?おすすめポイントやデメリットを解説

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

悩んでいる人
悩んでいる人

ENEOSホールディングスが高配当と聞いて興味があります。ガソリンスタンドで有名ですよね。世の中が脱炭素社会に移行しているので、購入してよいのか悩んでいます。おすすめポイントやデメリットもあれば教えてください。

こんなお悩みを解決します。

注意

本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。

リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。

また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。

本記事の内容
ENEOSホールディングスとは
ENEOSホールディングス株のおすすめポイント
ENEOSホールディングス株のデメリット
ENEOSホールディングスの株価の推移(チャート)
ENEOSホールディングス株の配当金、配当利回り、配当性向
ENEOSホールディングス株の配当金がもらえるのはいつ?
ENEOSホールディングスの売上の推移
ENEOSホールディングスの財務状況
ENEOSホールディングスのキャッシュフロー
ENEOSホールディングス株の評判
ENEOSホールディングス株の購入方法
ENEOSホールディングスIRニュース
ENEOSホールディングスのよくある質問
ENEOSホールディングス株以外のおすすめ高配当銘柄

記事の信頼性

Webライターのみらいのびたです。

高配当日本株、米国株を中心に長期保有のスタイルで運用中。投資歴26年で配当、利子収入は積算400万円以上。生涯運用益も8桁越え。

株の運用は、日々の研鑽がモットーです。

みらいのびたです。

記事の監修者

CFP®(申請中)、AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

リスクの少ない運用を実施中。

高配当日本株や米国株をはじめ、投資の勉強のためREIT、金、FX、仮想通貨などあらゆる資産を保有。

michi(みち)
です。

今回はENEOSホールディングス株について解説いたします。

エネルギー事業、石油・天然ガス開発事業、金属事業を行うENEOSホールディングス。

街中にあるサービスステーションは、見たことがとありますよね。

ENEOSサービスステーション
  • そういえば、最近原油価格が高騰しているけどENEOSホールディングスにとってどんな影響があるのかな。
  • 世の中では脱炭素社会の実現と言われているけど、石油・天然ガス開発事業を展開するENEOSホールディングスにとって逆風じゃないの。

このような疑問をお持ちの方は多いと思います。

そんなあなたに、ENEOSホールディングス株についての売上、利益の数値、今後の脱炭素社会への対応方針を検証したうえで、おすすめのポイントを紹介いたします。

ENEOSホールディングスのおすすめポイントは下記です。

  • 石油元売り企業としてシェアは国内No.1
  • 22円/株を配当の下限とする安定配当方針
  • これからの脱炭素社会に対応した収益構造に移行
  • SAF※やバイオ燃料で世の中の脱炭素技術のリーディングカンパニー

※SAF:Sustainable Aviation Fuel 持続可能な航空燃料

本記事を見ていただいた後はENEOSホールディングスについて分かり、株購入のヒントになること間違いなしです。

ぜひ最後までご覧ください。

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目次 非表示

ENEOSホールディングスとは

まずはENEOSホールディングスの概要を説明いたします。※執筆当時のデータです。

上場会社名ENEOSホールディングス株式会社
ENEOS Holdings, Inc.
上場取引所東京証券取引所プライム市場(旧東証一部)
コード番号5020
本社所在地〒100-0004
東京都千代田区大手町一丁目1番2号
創業2010年(平成22年)4月1日
設立2010年(平成22年)4月1日
事業内容エネルギー事業、石油・天然ガス開発事業、金属事業を行う子会社およびグループ会社の
経営管理ならびにこれに付帯する業務(ENEOSホールディングス会社概要
代表者代表取締役社長 社長執行役員 齊藤 猛
資本金1,000億円
年商15,016,554百万円(2023年3月期)
年初来高値581円 (2022年6月9日)
年初来安値 436円(2023年1月5日)
配当利回り3.79~5.04%(年初来高値~安値における配当金)
配当金1株22円(2023年3月期)
1株22円(2024年3月期)
決算期3月末日
IR情報https://www.hd.eneos.co.jp/ir/
公式HPhttps://www.hd.eneos.co.jp/
ENEOSホールディングスの概要

ENEOSホールディングスはエネルギー事業、石油・天然ガス開発事業、金属事業からなるENEOSグループの持株会社です。

エネルギー事業

ENEOSホールディングスのエネルギー事業は、国内最大の燃料油販売シェアを有する石油精製販売事業や電気、天然ガスの販売等、幅広く事業を展開しています。

エネルギー事業

石油・天然ガス開発事業

ENEOSホールディングスの石油・天然ガス開発事業は、JX石油開発株式会社を事業遂行会社として傘化に持ち、石油・天然ガスの開発や生産事業、環境対応型事業を成長事業を展開しています。

石油・天然ガス開発事業

金属事業

ENEOSホールディングスの金属事業は、JX金属株式会社を事業遂行会社として傘化に持ち、半導体材料・情報通信材料を中心とした先端素材の開発や製造、資源開発、金属製錬、リサイクルなど一貫した事業を展開しています。

金属事業

ENEOSグループの製造・販売拠点、事務所は世界中に存在しており、まさにクローバルに事業を活動を展開しています。

ENEOSグループの製造・販売拠点、事務所

ENEOSホールディングスのおすすめポイント

ENEOSホールディングスのおすすめポイントは下記です。

  • 石油元売り企業としてシェアは国内No.1
  • 22円/株を配当の下限とする安定配当方針
  • これからの脱炭素社会に対応した収益構造に移行
  • SAF※やバイオ燃料で世の中の脱炭素技術のリーディングカンパニー
みらいのびた
みらいのびた

※SAF(Sustainable Aviation Fuel)とは、持続可能な航空燃料のことです。獣脂や廃食油の廃棄物などからバイオ燃料を製造し、航空燃料にするんだって。SAFでCO2排出の削減が期待できるのです。

それぞれ分かりやすく説明していきますね。

石油元売り企業としてシェアは国内No.1

ENEOSホールディングスの石油元売りとしての事業規模は国内No.1です(下表)。

順位企業名年間売上
(百万円 2023年3月期)
年間営業利益
(百万円 2023年3月期)
1ENEOSホールディングス15,016,554281,285
2出光興産9,456,281282,442
3コスモエネルギーホールディングス2,791,872163,780
4富士石油850,8635,028
国内の石油元売りランキング

2位の出光興産との売上差は約6兆円もあります。

一般にビジネスにおいて規模が大きいことはメリットと考えられています。

なぜなら、経営効率化や生産性向上、コスト削減がしやすいからです。

規模を大きくして得られるメリットのことを経済用語で「スケールメリット」と言います※。

スケールメリットとは、企業活動の規模を大きくすることで得らえる効果や利益のことを言います。

具体的には下記です。

  • 経営が効率化する
  • コスト削減できる
  • 生産量が拡大する
  • 競争優位性が高まる

また、大量に原料を仕入れることができるので、サプライヤーから安価に調達できますし、生産量を拡大して製品当たりの原価も安く生産できます。

最近の例で言うと、武田薬品工業によるシャイアー・ジャパンの吸収合併、新日本製鉄と住友金属工業の合併による新日鐵住金の設立、大丸と松坂屋の経営統合によるJ.フロントリテイリングの誕生などがあります。

ENEOSホールディングスは、国内No.1というメリットを活かせる立ち位置にいるのです。

22円/株を配当の下限とする安定配当方針

ENEOSホールディングスの第3次中期経営計画で発表された株主還元方針には、「3か年平均で、在庫影響除き当期利益の50%以上を「配当と自社株買い」で還元する」と明記されています。

今後も22円/株を下限に安定的に継続をしていくとの方針です。

第3次中期経営計画 株主還元方針
第3次中期経営計画 株主還元方針

安定した高配当は株主にとって本当にありがたいですよね。

これからの脱炭素社会に対応した収益構造に移行

ENEOSホールディングスは、化石燃料中心のエネルギー事業ポートフォリオを徐々に脱炭素分野にシフトさせる計画です。

現状、化石燃料から得られる当期利益率(親会社所有者に帰属)は約60%。

これを2040年には約15%まで圧縮します。

加えて脱炭素由来のエネルギーを15%新たに創造し、未来の脱炭酸社会に貢献する意気込みです。

化石燃料中心のエネルギー事業ポートフォリオ
第3次中期経営計画
みらいのびた
みらいのびた

人類の課題に真正面から取り組んでいくところがカッコいいです

SAFやバイオ燃料で世の中の脱炭素技術のリーディングカンパニー

化石原料の枯渇が心配されている中、いかにサステナブルなエネルギー原料を確保するは人類全体の課題です。

この課題に対し、ENEOSホールディングスは、第3次中期経営計画でカーボンニュートラル基本計画を発表しています。

基本計画では「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」との両立に向け「エネルギートランジション」と「サーキュラーエコノミー」を謳っています。

具体的には、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の国内シェア50%、バイオ燃料の研究でガソリンへの20%混合を実現させて合成燃料の1万バレル/日以上の生産、を目指します(2040年)。

ENEOSホールディングス株のデメリット

ENEOSホールディングス株のデメリットは下記です。

  • 売上、利益が安定していない
  • 2024年3月期(通期)の売上予想が前年比マイナス
  • 2023年3月期の営業キャッシュフローがマイナス

順に解説します。

売上、利益が安定していない

ENEOSホールディングスの売上・利益は安定していません。

例えば、2018年から2023年までの売上、営業利益の前年比をみても、アップダウンがジェットコースターさながらです。

201820192020202120222023
売上前年比(%)46.68.0-10.0-23.542.637.5
営業利益前年比(%)79.810.2赤字黒字転換209.2-64.2
売上、営業利益の前年比推移

売上、利益が乱高下している原因は下記です。

  • 石油備蓄資産の評価減
  • 原油価格や銅価格の低迷
  • 新型コロナの影響

特に石油備蓄資産の評価においてENEOSグループのような石油元売り会社は、大きく影響を受けがちです。

なぜなら、石油備蓄法の定めにより石油元売会社には70日間分の石油を備蓄(民間備蓄)する義務があるからです。

つまり原油価格が高い時にもある程度は仕入れないといけません。

その在庫の価値が原油価格に影響して、評価損益につながるため利益のブレが大きくなってしまいます。

しかしながら業種上仕方のないことなので、その時の売上利益だけで判断せずにキャッシュフローなど総合的に見れば問題は特にありません。

2024年3月期(通期)の売上予想が前年比マイナス

ENEOSホールディングスの2024年3月期(通期)売上高の予想は、それぞれ13,400,000百万円と発表されています(2023年3月期 決算短信)。

当期と比較すると-10.8%です。

根拠は、資源価格の下落に伴い売上額の低下を見込んでいるとのこと。

しかしながら製油所稼働の回復に伴う輸出数量増加や生産効率向上により、営業利益を当期比20.9%伸ばす計画です。

2023年3月期の営業キャッシュフローがマイナス

2023年3月期 決算短信によると、当期ENEOSホールディングスの営業化キャッシュフローがマイナス110,246百万円でした。

これは今期の利益に対し、運転資金の増加や税金(法人所得税・消費税)の支払が増えたことと説明されています。

2022年3月期の税引き前利益は今期の約3倍もあり、次期の税金が高くなるのも頷けます。

2024年3月期の営業利益見込みからすれば、来期はここまで落ち込まないと考えられます。

ENEOSホールディングスの株価の推移(チャート)

ENEOSホールディングスの株価の推移は下記です。

ENEOSホールディングスの株価チャート
株探プレミアムより

2019年に株価を大きく下げた後はほぼ変わらないような値動きですが、最近徐々に持ち直してきています。

執筆時でPER8.6倍、PBR0.54倍とかなり割安なので購入タイミングとしては悪くないと思います。

信用倍率が12.48倍と高めで、手じまい売りによる価格下落がないとも限らないので、分散投資の1つとしてポートフォリオに加えるのが良いですね。

ENEOSホールディングス株の配当金、配当利回り、配当性向

ENEOSホールディングス株の配当金、配当利回り、配当性向は下記です。

良い点
  • 22円/株の配当は下限として継続の方針
  • 3%後半〜5%台の高配当率
気になる点
  • 増配はしばらくなさそう
配当金(1株あたり)配当利回り配当性向
2012年3月16円2.76~4.06 %23.4%
2013年3月16円2.81~4.62 %24.9%
2014年3月16円2.70~3.65 %37.2%
2015年3月16円2.88~3.84 %86.3%
2016年3月16円2.82~3.95 %—%
2017年3月16円2.83~4.42 %26.5%
2018年3月19円2.41~4.03 %17.9%
2019年3月21円2.33~4.16 %22.0%
2020年3月22円3.95~6.87 %—%
2021年2月22円4.23~6.31 %62.0%
2022年3月22円4.30~5.34 %13.2%
2023年3月22円3.79~5.04 %47.2%
2024年3月
(予想)
22円36.8%
目標
配当金、配当利回り、配当性向

※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。

ENEOSホールディングスの配当額は、2020年3月期から22円/株です。

来期も増配の発表はありません。

しかしながら株主への利益還元は経営上の重要課題とし「安定的な配当継続に配慮し、22円/株の配当を下限とする」としているので、安定した高配当は受けられそうです。(株主還元方針

ENEOSホールディングス株の配当金がもらえるのはいつ?

ENEOSホールディングスの配当時期は下記です。

配当日(権利確定日)権利付き最終日
※この日までに買うと配当金が受け取れる
権利落ち日
※この日に購入しても直近の配当には間に合わない
2024年3月29日(金)
次回期末配当
2024年3月27日(水)2024年3月28日(木)
2024年9月30日(月)
次回中間配当
2024年9月26日(木)2024年9月27日(金)
配当時期

※入金は、配当日(権利確定日)以降、2~3か月後になります。

ENEOSホールディングスの売上、利益の推移

ENEOSホールディングスの売上、利益の推移は下記です。

良い点
  • ここ3年は10兆円超えの売上高
  • 2021年以降は、黒字転換して業績安定
気になる点
  • 売上、営業利益が乱高下
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
包括利益
(百万円)
2015年3月期連結10,882,460△218,885△150,114△277,212△124,504
2016年3月期連結7,530,895△350,721△357,572△273,607△509,616
2017年3月期連結7,025,062271,138249,115150,008157,384
2018年3月期連結10,301,072487,546467,435361,922384,125
2019年3月期連結11,129,630537,083508,617322,319297,090
2020年3月期連結10,011,774△113,061△135,764△187,946△272,338
2021年3月期連結7,658,011254,175230,891113,99814,991
2022年3月期連結10,921,759785,905771,789537,117622,348
2023年3月期連結15,016,554281,285257,435143,766247,902
2024年3月期連結
※通期予想
13,400,000340,000310,000180,000
売上、利益の推移

ENEOSホールディングスの売上はここ3年10兆円越えで順調です。

特にコロナが収束した2023年3月期は、10兆円を余裕で超える15兆円を超えています。

営業利益も2022年3月期に計上した「石油製品の生産・供給体制の再構築に伴う前年度の一過性損失の反転」要因(2021年度 通期決算説明資料)が特殊要因だったとしても、安定して2,000億円以上を稼いでいます。

ただ売上・利益が乱高下する傾向は、原油価格や為替、銅の市況価格の影響を受けやすいENEOSホールディングスの特徴です。

この企業の株を保有するなら、長期的な視点が欠かせません。

ENEOSホールディングスの財務状況

ENEOSホールディングスの財務状況です。

良い点
  • 利益剰余金が積みあがってきている
気になる点
  • 低めの自己資本比率
  • 高い有利子負債比率
利益剰余金(百万円)現金および預金(百万円)自己資本比率有利子負債(百万円)有利子負債比率
2015年3月期連結783,615329,29326.1%2,620,300161.1%
2016年3月期連結576,003537,87823.2%2,540,143160.4%
2017年3月期連結697,009349,00725.1%2,432,680142.4%
2018年3月期連結1,017,402447,35530.0%2,259,93188.9%
2019年3月期連結1,272,960385,43432.1%2,217,99381.6%
2020年3月期連結982,786398,57328.8%2,300,84699.5%
2021年3月期連結1,042,416417,72428.9%2,036,90087.6%
2022年3月期連結1,517,733547,27229.7%2,735,45895.6%
2023年3月期連結1,635,585311,51728.7%3,109,401108.7%
財務状況

※IR BANKではリース負債を有利子負債に含めていますが、ENEOSホールディングス自身の発表では含めていないため、数値に違いが生じています。

ENEOSホールディングスの良い点は利益剰余金です。

財務状況を見てみると、2021年3月期以降年々積み上がっています。

特に2023年3月期は、ENEOSホールディングス設立以降最高額の約1.6兆円です。

やや気になる点を上げるとすれば、低めの自己資本比率ですね。

一般に理想的な自己資本比率とされているのは、70%以上と言われています。

ただし同業種の上場企業も同じような自己資本比率なので、この業種では適正だと思われます。

順位企業名自己資本比率
(2023年3月期)
有利子負債比率
(2023年3月期)
1ENEOSホールディングス28.7%108.7%
2出光興産33.2%90.3%
3コスモエネルギーホールディングス24.9%130.0%
4富士石油21.2%225.3%

ちなみに有利子負債比率も含めてみると、ENEOSホールディングスと出光興産が並んで安定しています。

ENEOSホールディングスのキャッシュフロー

ENEOSホールディングスのキャッシュフローは下記です。

良い点
  • 3千億円以上の現金を保有
気になる点
  • 営業キャッシュフローがマイナス
営業キャッシュフロー(百万円)投資キャッシュフロー(百万円)財務キャッシュフロー(百万円)現金及び現金等同等物に係る換算差額(百万円)※現金等(百万円)
2015年3月期連結737,224△377,817△326,31014,740329,293
2016年3月期連結589,070△322,034△112,6384,080537,878
2017年3月期連結225,781△251,910△138,310△28,396349,007
2018年3月期連結707,106△95,104△508,223△8,321447,355
2019年3月期連結344,184△206,900△196,6621,206385,434
2020年3月期連結510,734△371,346△119,808△5,210398,573
2021年3月期連結679,094306,791△355,0811,776417,724
2022年3月期連結209,509△349,925226,04626,058547,272
2023年3月期連結△110,246△115,928△13,31630,268311,517
キャッシュフロー

※2015~2017年:現金及び現金等同等物に係る換算差額(百万円)、2016年~:現金及び現金同等物に係る為替変動による影響(百万円)

ENEOSホールディングスのキャッシュフローの良い点は、数千億円の現金及び同等物を保有していることです。

2023年3月期の営業キャッシュフローがマイナスであることが気になりますが、前年の利益が高すぎたことによる法人税の増加が主な理由なので、来期は問題ないと思われます。

また、現金等の保有量から考えると心配することないでしょう。

ENEOSホールディングス株の評判

SNS上でのENEOSホールディングス株の評判です。

売上、利益の乱高下はあるものの業種日本No.1企業なので、配当目的の長期保有の考えで購入する方が多い印象ですね。

ENEOSホールディングス株の購入方法

ENEOSホールディングス株を購入するなら、下記3社がおすすめです。

証券会社単元未満株
買い手数料
単元未満株
売り手数料
1
SBI証券
無料無料
2
マネックス証券
無料約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
3
auカブコム証券
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料

国内株式売買手数料「SBI証券」

SBI証券
単元未満株
買い手数料
無料
単元未満株
売り手数料
無料
NISA口座
取扱銘柄東証ほぼ全て
注文時間24時間対応

SBI証券は2023年9月30日より、単元未満株を含む国内株式売買手数料が完全無料になりました。

ネット証券口座で1,000万口座を突破している、最も人気のある証券会社です。

取引銘柄数も東証ほぼ全てに対応しており、単元未満株ではおすすめNo.1口座と言えます。

取引アプリが使いやすい「マネックス証券」

マネックス証券
単元未満株
買い手数料
無料
単元未満株
売り手数料
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
NISA口座
取扱銘柄東証、名証ほぼ全て
注文時間一部制限あり

マネックス証券は国内で有数のネット証券会社です。

個人的な所感ではアプリなどのツールはマネックス証券が使いやすいので、おすすめの証券会社ですよ。

現在は買い手数料は無料で、売り手数料のみかかります。

2024年から始まった新NISA口座で取引する場合は買い、売り共に手数料無料になります。

単元未満株の取引銘柄もほぼすべての上場企業なので、銘柄をきちんと選んで取引ができます。

豊富な自動売買ツールがある「auカブコム証券」

auカブコム証券
単元未満株
買い手数料
無料
単元未満株
売り手数料
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
NISA口座約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
取扱銘柄東証、名証ほぼ全て
注文時間24時間対応

auカブコム証券はMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)を親会社に持つネット証券会社です。

単元未満株の手数料は無料ではないため割高に感じますが、自動売買ツールが豊富のため色々な取引方法を試したい方に向いている証券会社です。

また、マネックス証券と同じく2024年からの新NISA口座で取引する場合は買い、売り共に手数料無料になります。

単元未満株でおすすめの証券会社をすべて見たい方は下記をご覧ください。

高配当日本株を単元未満(1株単位)で買いたい方におすすめのネット証券会社10選

ENEOSホールディングスのIRニュース

独自判断ですが、株価に関係がありそうなENEOSホールディングスの直近のIRニュースをまとめました。

  • (開示事項の経過)ENEOSホールディングス株式会社の完全子会社(JX金属株式会社)によるタツタ電線株式会社株式(証券コード 5809)に対する公開買付け実施に向けた進捗状況のお知らせ(2023年6月30日)

(開示事項の経過)ENEOSホールディングス株式会社の完全子会社(JX金属株式会社)によるタツタ電線株式会社株式(証券コード 5809)に対する公開買付け実施に向けた進捗状況のお知らせ

タツタ電線株式会社株式(証券コード 5809)に対する公開買付けの開始が遅れており、2023年8月以降の見通しになるとのことです。

(開示事項の経過)ENEOSホールディングス株式会社の完全子会社(JX金属株式会社)によるタツタ電線株式会社株式(証券コード 5809)に対する公開買付け実施に向けた進捗状況のお知らせ

ENEOSホールディングス株のよくある質問

ENEOSホールディングス株についてのよくある質問をまとめました。

  • JX金属株式会社を東京証券取引所へ株式上場するとのことですが、どういう狙いがあるのですか?
  • 株主還元方針において、第二次中期経営計画では「3カ年累在庫影響除き当期利益の50%以上」でしたが、第三次中期経営計画では「3か年平均で、在庫影響除き当期利益の50%以上」と変更されています。違いを教えて下さい。
JX金属株式会社を東京証券取引所へ株式上場するとのことですが、どういう狙いがあるのですか?
現在、金属セグメントとしてグループの一事業であるJX金属株式会社を将来、東京証券取引所へ株式上場する準備を始めました。現時点では、上場時期・上場市場は未定です。この狙いは、ENEOSグループの経営資源を成長事業の育成、例えばエネルギートランジションの実現に一層振り向けることです。仮にJX金属株式会社を上場させた場合は、持分法適用関連会社への移行を目指します。ENEOSグループとして、資本効率、ガバナンスでかかわっていくようです(JX金属株式会社の東京証券取引所への株式上場準備の開始について
株主還元方針において、第二次中期経営計画では「3か年累計で、在庫影響除き当期利益の50%以上」でしたが、第三次中期経営計画では「3か年平均で、在庫影響除き当期利益の50%以上」と変更されています。違いを教えて下さい。
第二次と第三次の違いは「3か年累計」と「3か年平均」です。累計だと最後まで分からないが、平均であれば、ある程度予想がつくことから、柔軟な対応ができるからです。例えば、3年目で大きな利益の上振れがあっても3年目で追加還元を行うなど色々なことができるとのことです。

S(5点)A(4点)B(3点)C(2点)D(1点)
高配当年初来高値から算出した配当利回り5%以上年初来高値から算出した配当利回り4%以上年初来高値から算出した配当利回り3%以上年初来高値から算出した配当利回り2%以上年初来高値から算出した配当利回り2%未満
企業規模最大手に対して売上50%まで最大手に対して売上20%まで最大手に対して売上10%まで最大手に対して売上5%まで最大手に対して売上5%未満
キャッシュリッチ有利子負債ゼロ現金が有利子負債に対して100%以上現金が有利子負債に対して50%以上現金が有利子負債に対して25%以上現金が有利子負債に対して25%未満
配当性向30%以上40%以下20%以上30%未満
40%以上60%未満
10%以上20%未満
60%以上80%未満
5%以上10%未満
80%以上100%未満
5%未満
100%以上
グローバル売上比の70%以上が海外売上比の50%以上が海外売上比の40%以上が海外売上比の10%以上が海外売上比の10%未満が海外
総合評価全ての数値の合計が25以上全ての数値の合計が20以上25未満全ての数値の合計が15以上20未満全ての数値の合計が10以上15未満全ての数値の合計が10未満

総合評価について

S5点、A4点、B3点、C2点、D1点にて加点

※高配当は他の項目より優先されるので2倍評価

※表は右にスクロールできます。

銘柄名
(銘柄をタップすると
詳細にアクセスできます)
総合評価
(S~D)
配当利回り
※注
配当金
(1株あたり)
配当金の権利付き最終日
(この日までに買うと
配当金が受け取れる)
株主
優待
明豊ファシリティワークス
(1717)
A3.85%
~4.63%
32円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
安藤・間
(1719)
A5.17%
~7.32%
60円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
鹿島建設
(1812)
B2.89%
~4.82%
70円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
奥村組
(1833)
B4.74%
~7.67%
225円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
イチケン
(1847)
A5.30%
~5.76%
100円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日東富士製粉
(2003)
B3.56%
~4.17%
176円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日本食品化工
(2892)
B→A4.50%
~7.68%
125円→200円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
JT【日本たばこ産業】
(2914)
A4.87%
~7.41%
188円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
武田薬品工業
(4502)
A4.04%
~4.69%
188円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
ENEOSホールディングス
(5020)
B3.78%
~5.11%
22円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
TOYO TIRE
(5105)
A4.16%
~6.17%
55円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
日本カーボン
(5302)
B4.30%
~5.13%
200円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
中山製鋼所
(5408)
B3.15%
~5.03%
38円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
モリ工業
(5464)
B3.10%
~4.82%
130円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
ARE
ホールディングス
(5857)
A4.46%
~4.96%
90円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日本エアーテック
(6291)
A4.73%
~6.34%
60円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
日本ピラー工業
(6490)
B2.47%
~4.48%
120円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
MS-Japan
(6539)
B4.63%
~5.89%
56円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
帝国通信工業
(6763)
B3.84%
~5.20%
70円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
TOA
(6809)
A4.69%
~6.19%
40円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日本セラミック
(6929)
B3.53%
~4.48%
100円期末:2023年12月27日×
いすゞ自動車
(7202)
S3.87%
~5.59%
72円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
オーハシテクニカ
(7628)
B3.64%
~4.35%
60円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
バルカー
(7995)
B3.55%
~5.80%
150円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
スクロール
(8005)
A4.40%
~6.93%
48円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
住友商事
(8053)
A4.62%
~6.52%
115円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
稲畑産業
(8098)
S4.06%
~5.76%
120円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
伊藤忠エネクス
(8133)
A4.29%
~5.02%
52円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
三井住友フィナンシャルG
(8316)
A3.83%
~6.29%
250円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
東京海上HD
(8766)
A3.33%
~4.61%
121円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
岩井コスモHD
(8707)
B4.17%
~6.25%
80円
(2023年3月期)
期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
九州旅客鉄道
(9142)
C3.32%
~4.13%
93円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
日本電信電話
(9432)
B2.79%
~3.37%
5円
※株式を25分割済
期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
KDDI
(9433)
B2.91%
~3.53%
140円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
三協フロンテア
(9639)
B3.00%
~5.00%
160円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
イエローハット
(9882)
A3.37%
~3.91%
66円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
蔵王産業
(9986)
B3.70%
~5.81%
100円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×

※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。

まとめ:ENEOSホールディングスはエネルギー関連日本NO.1かつ高配当企業です

本記事をまとめます。

今回はENEOSホールディングス株について分かりやすく解説いたしました。

  • 石油元売り企業としてシェアは国内No.1
  • 22円/株を配当の下限とする安定配当方針
  • これからの脱炭素社会に対応した収益構造に移行
  • SAF※やバイオ燃料で世の中の脱炭素技術のリーディングカンパニー

石油元売り企業としては日本最大で、2位の出光興産株式会社と比較し売上で約6兆円の差をつけています(2023年3月月期)。

原油価格の高止まりと円安効果でここ数年の利益は安定しています。

配当も22円/株を岩盤として株主還元もしっかり経営方針に組み込んでいますよ。

脱炭素化社会への移行を先取りし、SAFやバイオ燃料で人類の課題の解決を目指している社会貢献性も強い企業です。

短期でみるより、長期的な観点で評価するべき株であると言えますね。

本記事をぜひ購入の参考にしてみてください。

今回は以上です。

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注意

本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。

リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。

また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。