
JT(日本たばこ産業)の株が、高配当と話題です。でも禁煙や分煙が進む中、JTの株をいまから買うメリットってあるのでしょうか?おすすめポイントやデメリットもあれば教えてください。
こんなお悩みを解決します。
注意
本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。
リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。
- 本記事の内容
- JT(日本たばこ産業)とは
JT(日本たばこ産業)株のおすすめポイント
JT(日本たばこ産業)株のデメリット
JT(日本たばこ産業)の株価の推移
JT(日本たばこ産業)株の配当金、配当利回り、配当性向
JT(日本たばこ産業)株の配当金はいつもらえる?
JT(日本たばこ産業)の売上、利益の推移
JT(日本たばこ産業)のキャッシュフロー
JT(日本たばこ産業)株の評判
JT(日本たばこ産業)株の購入方法
JT(日本たばこ産業)のよくある質問
JT(日本たばこ産業)の関連記事リンク集
今回はJT(日本たばこ産業)株について解説いたします。
たばこと言うと禁煙、分煙が進み、スモーカーにとって受難の時代ですよね。
「たばこメーカーの株を購入しても大丈夫かな?」
このような疑問をお持ちの方は多いと思います。
そんなあなたに、今回はJT株についての売り上げ、利益などの数値を検証したうえで、おすすめのポイントを紹介いたします。
JTのおすすめポイントは下記です。
- 高配当
- 2020/12期以降売り上げ、利益とも伸長
- 配当性向が75%と極めて高い
- たばこ事業以外へ多角化を推進
特質すべきは75%を超える配当性向。
利益の75%を配当として株主に還元していて、配当金もここ10年ほどは1株当たり100円~200円付近と高配当です。
本記事を読んだ後はJT株についての理解が深まり、株購入の参考にできまので最後までぜひご覧ください。

東証での配当性向の平均は30~40%と言われています(生命保険協会などの調べ)。
株主還元にここまで積極的な企業は珍しいですね。
JT(日本たばこ産業)とは
まずはJT(日本たばこ産業)の概要を説明いたします。※執筆当時のデータです。
上場会社名 | 日本たばこ産業株式会社 |
上場取引所 | 東京証券取引所プライム市場(旧東証一部) |
コード番号 | 2914 |
本社所在地 | 〒105-6927 東京都港区⻁ノ⾨4-1-1 |
創業 | 1949年6月1日 |
設立 | 1985年4月1日 |
事業内容 | たばこ・医薬品・食品 |
代表者 | 代表取締役社長 寺畠 正道 |
資本金 | 1,000億円 |
年商 | 2兆3,248億38百万(2021年12月期) |
年初来高値 | 2,872円 (22年12月28日) |
年初来安値 | 2,000円(22年3月9日) |
配当利回り | 6.5~9.4%(年初来高値~安値における配当金) |
配当金 | 188円/株(2022年度) 188円/株(2023年度予想) |
決算期 | 12月末日 |
IR情報 | https://www.jti.co.jp/investors/library/index.html |
公式HP | https://www.jti.co.jp/index.html |
JTグループの事業の90%以上がたばこ事業で、そのなかでも70%ほどが海外たばこ事業です。

例えば「ウィンストン」、「キャメル」、「メビウス」、「LD」は、世界でも有数のたばこブランドなので、ご存知の方も多いですよね。


10%にも満たないですが、医薬事業や加工食品事業にも注目です。
JTの培った研究技術の知見が応用できるので、期待ができる事業領域ですね
JT(日本たばこ産業)のおすすめポイント
JT(日本たばこ産業)のおすすめポイントは下記です。
- 高配当
- 株主還元に積極的
- 2020年度以降売り上げ、利益が順調に推移
- たばこ事業以外へ多角化を推進
- 外部環境に影響されない安定感
- 禁煙ブームに負けない強さ
それぞれ分かりやすく説明していきますね。
高配当
JT株の2022年の配当率は6.55~9.40%です。
配当金(1株あたり) | 配当利回り | 配当性向 | |
---|---|---|---|
2010年3月 | 6,800円(分割前※) | 1.90~2.79 % | 38.8% |
2011年3月 | 10,000円(分割前※) | 2.48~3.56 % | 22.8% |
2012年3月 | 68円 | 2.64~3.68 % | 23.7% |
2013年3月 | 96円 | 2.50~3.92 % | 110.4% |
2014年12月 | 100円 | 2.38~3.34 % | 50.1% |
2015年12月 | 118円 | 2.43~3.81 % | 64.2% |
2016年12月 | 130円 | 2.68~3.58 % | 55.2% |
2017年12月 | 140円 | 3.30~3.88 % | 63.9% |
2018年12月 | 150円 | 4.05~6.05 % | 69.7% |
2019年12月 | 154円 | 5.31~7.07 % | 93.0% |
2020年12月 | 154円 | 6.32~8.57 % | 88.1% |
2021年12月 | 140円 | 5.79~7.38 % | 73.4% |
2022年12月 | 188円 | 6.55~9.40 % | 75.4% |
2023年12月 (予想) | 188円 | — | 75.8% 目標 |
東証プライム2981件中、なんと9位(2023年3月時点)。
これは、一株188円という高配当が理由です。
2023年度も同じ配当額を予定中。しばらく高配当が続きそうです。
株主還元に積極的
特筆すべきは75%を超える配当性向※です。
配当性向が高いということは、自社にお金をため込むのではなく株主へ還元しているのです。
株主を大切にするという企業の考え方の現れです。

投資家を大切にする企業とは末永く付き合いたいですね
当期純利益に占める年間の配当金の割合を示す指標のことで、下記の式で計算されます。
配当性向(%)=配当支払い総額(円)/当期純利益(円)×100 |
2020年度以降、売り上げ、利益が順調に推移
2020年期~2022年期までの売上、利益が拡大傾向です。
特に2022年度は過去最大でした。(売上約2兆6,000億円、経常利益約5,900億円)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
売り上げ (百万円) | 2,092,561 | 2,324,838 | 2,657,832↗ |
経常利益 (百万円) | 420,063 | 472,390 | 593,450↗ |
売上、利益とも増加した理由としてたばこ製品のプライシング(適切な価格設定)と海外たばこ事業の円安効果と説明されています(2022年度決算説明会資料)
たばこ事業以外へ多角化を推進
あまり知られていませんが、JTの事業にはたばこ以外に「医薬事業」や「加工食品事業」があります。
医療事業は、1998年から鳥居薬品をグループ会社に迎えいれ、JTの研究成果を鳥居薬品が販売しています。

また「加工食品事業」も地味なが、しっかり利益を出しています。
おもに冷凍・常温事業、調味料事業、ベーカリー事業の3つを展開中です。

たばこに比べて目立たないとはいえ、2つの事業を合わせるとおよそ10%の売上(約2,000億円)なので、軽視できないですよね。
外部環境に影響されない安定感
2020年初旬から2022年末ごろまでの世界的なコロナ禍でも、JTの業績は売上、利益とも順調に増加しています。
その理由はJTの巧みなM&A戦略によるものです。
たとえば、2007年に当時世界5位のたばこ企業ギャラハー(英国)を1兆7300億円で買収し、強力な国際ブランド企業としての地位を確立しました。
さらに、JTは早くからHTS(heated tobacco sticks=高温加熱型の加熱式たばこ)への積極投資を行っています。
昨年JTは、Altria Groupと共同で、 Japan Tobacco International及およびPhilip Morris USA, Inc.を通じ、米国に合弁会社を設立しています(Horizon Innovations LLC)。
この合弁事業によりJTは、米国における HTS 製品(Ploomプルーム)の商業化を目指しています。


JTの電子タバコブランドPloomXは、英国、イタリアを皮切りに今後20ヶ国以上に市場展開する予定です。
以上のようなM&A戦略がJTの強みですね。
禁煙ブームに負けない強さ
今は世界中で禁煙ブームですが、JTは売上の90%以上がたばこ事業なのにも関わらず、安定の業績を上げています。
この理由のひとつは、たばこ事業の売り上げの70%以上が海外からもたらされたものだからです。
JTは、2017年よりフィリピン・インドネシア・エチオピア・ロシア・バングラデシュなどのたばこ企業を相次いで買収しました(特定子会社に該当)。
なぜこの戦略が有効かというと、先進国に比べ、発展途上国では教育が行き届いていないことがあげられます。
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患など多くの病気の原因はよく知られた事実です(厚生労働省:喫煙による健康影響)が、発展途上国ではまだそこまで知識のある喫煙者がいないため、消費量が落ちないのです。※最新たばこ情報(厚生労働省HPより)
つまり、禁煙ブームなのは教育のが比較的行き届いた先進国での話です。

先進国の伸び悩みを新興国がリカバリーしている図式ですね。
私たちが肌感覚でもっているたばこのイメージとギャップがあるのです
今後発展途上国の人口はますます増えていくと予想されているので、たばこ産業はまだまだ需要がありますね。
もちろん先進国での販売減をそのままにしているわけではなく、Ploomなどの電子タバコで売上増を目指しています。
JT(日本たばこ産業)株のデメリット
JT(日本たばこ産業)株のデメリットは下記です。
- 将来の利益によっては減配の可能性もある
- 株主優待が取りやめになった
- 海外たばこ事業の中で重要な位置づけのロシア事業撤廃の可能性がある
順に分かりやすく解説しますね。
将来の利益によっては減配の可能性もある
実は2020年度に一株154円の配当が、2021年度は140円に減配しています。
理由は営業利益の大幅な減少です(△22.6%)。
営業利益の減少は、「海外たばこ事業におけるネガティブな為替影響及び医薬事業での減少により減益」と説明されています(2020年度決算説明会資料)。
このように、業績に連動し柔軟に配当額を変えていくのもJTの特徴です。
2023年度の計画では2022年度同様、一株188円と発表されていますが、業績の推移を注意深く見ていく必要がありそうですね。
株主優待が取りやめになった
JTには配当金以外に100株以上保有で、自社グループ商品が貰える株主優待制度がありました。
もらえるものは「ご飯詰め合わせ」や「カップ麺」でした。
しかしながら、「株主の皆様への公平な利益還元のあり方という観点」から2023年の発送をもって中止となりました(当社の株主優待について)。
ちょっとした楽しみではありましたが、高い配当金で株主還元してもらえるので、大きな問題ではないですね。
海外たばこ事業の中で重要な位置づけのロシア事業撤廃の可能性がある
JTはロシアに4つの工場を持つJTインターナショナル(JTI)を保有し、4000人の従業員を雇用しています。
22年度の決算報告書によると、JTグループ全体に占めるロシア市場の売上・収益率は、約11%です。
2022年3月10日に発表されたロシア市場に関するプレスリリースによると、JTはロシアにおける全ての新規の投資及びマーケティング活動を一時的に停止することを発表しています(ロシア市場における現在の状況に関するお知らせ)。
今後、JTのロシア市場におけるたばこ事業の運営のあり方については、グループからの分離を含めた選択肢も検討しているとのこと、状況を注視する必要がありそうです。
JT(日本たばこ産業)の株価の推移
JT(日本たばこ産業)の株価の推移は下記です。

2022年の12月に1度大きく下げていますが、そもそもその前に極端に上がっているので、長期保有している人にとってはトータルで見たら安定している株だという事が分かります。
2023年の配当金も1株当たり188円予想と高額なので、安心材料になっていますね。
JT(日本たばこ産業)株の配当金、配当利回り、配当性向
JT(日本たばこ産業)株の配当金、配当利回り、配当性向は下記です。
- 高配当
- 高い配当性向
- 2023年以降の配当の推移
配当金(1株あたり) | 配当利回り | 配当性向 | |
---|---|---|---|
2010年3月 | 6,800円(分割前※) | 1.90~2.79 % | 38.8% |
2011年3月 | 10,000円(分割前※) | 2.48~3.56 % | 22.8% |
2012年3月 | 68円 | 2.64~3.68 % | 23.7% |
2013年3月 | 96円 | 2.50~3.92 % | 110.4% |
2014年12月 | 100円 | 2.38~3.34 % | 50.1% |
2015年12月 | 118円 | 2.43~3.81 % | 64.2% |
2016年12月 | 130円 | 2.68~3.58 % | 55.2% |
2017年12月 | 140円 | 3.30~3.88 % | 63.9% |
2018年12月 | 150円 | 4.05~6.05 % | 69.7% |
2019年12月 | 154円 | 5.31~7.07 % | 93.0% |
2020年12月 | 154円 | 6.32~8.57 % | 88.1% |
2021年12月 | 140円 | 5.79~7.38 % | 73.4% |
2022年12月 | 188円 | 6.55~9.40 % | 75.4% |
2023年12月 (予想) | 188円 | — | 75.8% 目標 |
※2010年期と2011年期の配当金は、1株を200株に分割前。配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。
現在では配当利回り9%を超えるほどの超高配当です。
東証プライム市場(旧東証一部)2981件中9位とトップクラスです(2023年3月時点)。
2023年度も高配当予想なので、この流れはしばらく続きそうです。
またもう一つ見逃せないのが75%という高配当性向です。
業界トップクラスですが、せっかく得られた利益を株主に還元しすぎてしまうのは少し心配になりますよね。
ここで知っておきたいのが「内部保留」という考え方です。
内部留保とは簡単にいうと貯金のことです。
貸借対照表(P/L)の利益剰余金として計上されます。
この利益剰余金から配当が支出されます。
内部留保が積みあがることで、万が一の対応が速やかにできるメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。
- 内部留保課税という税金が課されるかもしれない(国会で議論になっている)
- 企業がお金をため込んでいるという批判にさらされる
- ROE※(Return On Equity、自己資本利益率)が低下する
自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合です。計算式は下記です。
ROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100、またはROE(%)=EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100。 |
実際には利益剰余金は現金だけではなく、設備投資などにも回されるのですべてため込んでいるわけではありません。
しかしながら上記のデメリットを考慮すると、配当して株主還元に利益を振り分けるのは妥当な判断と言えますね。

JTは売上約2兆6千億円、税引き後純利益約4,500億円と安定しており、キャッシュも約8,600億円と潤沢です。
税引き後純利益に対して75%の配当金を出したとしても、ビクともしない企業です。
JT(日本たばこ産業)株の配当金がもらえるのはいつ?
JT(日本たばこ産業)株の配当時期は下記です。
配当日(権利確定日) | 権利付き最終日 ※この日までに買うと配当金が受け取れる | 権利落ち日 ※この日に購入しても直近の配当には間に合わない |
2023年6月30日(金) 次回中間配当 | 2023年6月28日(水) | 2023年6月29日(木) |
2023年12月29日(金) 次回期末配当 | 2023年12月27日(水) | 2023年12月28日(木) |
JTは決算期が12月なので、6月に中間配当、12月に期末配当の基準日があります。
上場企業は3月決算が多いですが、JTは違うので注意しましょう。
JT(日本たばこ産業)の売上、利益の推移
JT(日本たばこ産業)の売上、利益の推移は下記です。
- 2020年度以降、売り上げ、利益が順調に推移
- JTの主な事業クラスターの海外売り上げが進捗
- 2023年12月期連結予想が売り上げ、利益とも前年実績比マイナス
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 当期純利益 (百万円) | 包括利益 (百万円) | |
---|---|---|---|---|---|
2014年12月期連結 | 2,019,745 | 499,880 | 502,526 | 362,919 | 244,868 |
2015年12月期連結 | 2,252,884 | 565,229 | 565,113 | 485,691 | 207,708 |
2016年12月期連結 | 2,143,287 | 593,329 | 578,237 | 421,695 | 235,250 |
2017年12月期連結 | 2,139,653 | 561,101 | 538,532 | 392,409 | 554,198 |
2018年12月期連結 | 2,215,962 | 564,984 | 531,486 | 385,677 | 129,302 |
2019年12月期連結 | 2,175,626 | 502,355 | 465,232 | 348,190 | 365,816 |
2020年12月期連結 | 2,092,561 | 469,054 | 420,063 | 310,253 | 132,883 |
2021年12月期連結 | 2,324,838 | 499,021 | 472,390 | 338,490 | 540,258 |
2022年12月期連結 | 2,657,832 | 653,575 | 593,450 | 442,716 | 998,229 |
2023年12月期連結 ※通期予想 | 2,629,000 | 612,000 | 未公開 | 440,000 | 未公開 |
売上、利益については2022年度が過去最高額を記録しました。
この理由は、海外たばこ事業の好調と円安によるものです。
ただ円安も落ち着き、ロシア、ウクライナ危機の先行きも見えないなか、2023年度はやや硬めの予想となっています。
そこで心強いのは、HTS(Heated tobacco stick(高温加熱型の加熱式たばこ))への優先的な投資ですね。
主力製品のPloomXのグローバル展開を加速化させて英国、イタリアを手始めに今後2年間で20ヶ国以上の市場に展開する予定です。
さらに、JT事業の中核をなす海外のたばこ事業の進捗が極めて好調です。

この上昇傾向は将来も続くと思われます。
なぜなら、米国の調査会社REPORTOCEANによると、たばこ包装の世界市場は2030年にかけて、年平均成長率3.01%で推移すると予想しています(注意:REPORTOCEANの調査は有料です)。
以上のことから、JTの今後についても大きな心配はなさそうです。

そもそもJTはこの厳しい時代においても営業利益率が20%超と超優良企業なので、ちょっとのことでは傾かないですね。
JT(日本たばこ産業)のキャッシュフロー
JT(日本たばこ産業)のキャッシュフローは下記です。
- 営業キャッシュフローがしっかりプラス
- 現金等の流動資産が豊富
- 特になし
営業キャッシュフロー(百万円) | 投資キャッシュフロー(百万円) | 財務キャッシュフロー(百万円) | 現金等(百万円) | |
---|---|---|---|---|
2014年12月期連結 | 543,696 | △49,110 | △388,859 | 385,820 |
2015年12月期連結 | 468,432 | △63,271 | △254,852 | 526,765 |
2016年12月期連結 | 376,549 | △687,509 | 91,318 | 294,157 |
2017年12月期連結 | 419,212 | △352,632 | △77,032 | 285,486 |
2018年12月期連結 | 461,389 | △383,307 | △62,360 | 282,063 |
2019年12月期連結 | 540,410 | △123,571 | △333,832 | 357,158 |
2020年12月期連結 | 519,833 | 5,354 | △297,404 | 538,844 |
2021年12月期連結 | 598,909 | △97,499 | △353,138 | 721,731 |
2022年12月期連結 | 483,799 | △101,822 | △306,176 | 866,885 |
2023年12月期連結 ※通期予想 | 未発表 | 未発表 | 未発表 | 未発表 |
JTの営業キャッシュフローが安定的にプラスであることは、好ましい傾向です。
主力のたばこ事業でキャッシュ(現金)をしっかり稼いでいることの証明ですね(2022年度12月決算短信より)。
投資と財務のキャッシュフローがマイナスなのはネガティブ要因ではありません。
営業キャッシュフローを稼ぐために積極的に投資を行っている、配当金などで株主に還元していることを表しているからです。
トータルでの現金は増えていますし、手元の流動資金も豊富にありますので特に気になる点はありませんね。
JT(日本たばこ産業)株の評判
SNS上でのJT(日本たばこ産業)株の評判です。
おはようございます✨
— はじかぶ@日本株の超長期投資家【楽しく資産運用】 (@hajikabu999) March 8, 2023
💹10万円くらいで買える
💹『配当権利6月』の銘柄を
💹高配当ランキング
のブログ更新😊
チラシはポスト連続増配銘柄です
6月の高配当と言えば
JTとかJTとかJTが最強ですね😁
あ、あと日本たばこ産業😏笑
ちなみに私は正興電機だけ持ってます!
優待も合わせたら利回4%超え👍 pic.twitter.com/mWwkTUWHfH
Twitterで好きな高配当株を教えてもらったら、以下の銘柄に人気が集中しました。
— けんちゃんファンド (@kenchanfan_com) March 8, 2023
JT(2914)
オリックス(8591)
三菱商事(8058)
三井住友FG(8316)
三菱HCキャピタル(8593)
ケイアイスター不動産(3465)
ENEOS(5020)
リックス(7525)
NEWARTHD(7638)
あおぞら銀行(8304)
高配当株目当てで買い始めて、含み益が30万超えた。バリ嬉しい、伯東とかもう売りたい。全部JTとUFJにしたろかな#日本株 pic.twitter.com/uf2JqQxJyU
— YujiroChanDonGonGen (@yujidongongen) March 8, 2023
JTは高配当で有名です。
2022年は1株当たり188円の配当金なので、さらに人気が出そうですね。
JT(日本たばこ産業)株の購入方法
JT(日本たばこ産業)株を購入するなら、私も利用しているマネックス証券がおすすめです。※ここはこのままでOKです
- 1株から購入できる。(買い手数料無料、売り手数料約定代金の0.55%と業界最安水準)
- NISA口座、つみたてNISA口座も同時開設できる。
通常は100株単位など数十万円のまとまったお金が無いと株が購入できない場合がありますが、マネックス証券なら1株単位かつ業界最安水準で購入可能です。
取引については専用アプリもあるのでサクッとできます。
マネックス証券公式HPから口座を開設できます。じっさいの購入方法は日本高配当株を買う方法にて画像付きで分かりやすく説明していますよ。
JT(日本たばこ産業)株のよくある質問
JT(日本たばこ産業)株についてのよくある質問をまとめました。
- 今後の成長戦略について教えてください。
- ロシア、ウクライナ情勢が気になります。
- 2023年度の売り上げ、利益予想がマイナスなのはなぜでしょうか。
順に説明してきます。
- 今後の成長戦略について教えてください。
- 中長期的な戦略として、たばこ事業を利益成長の中核におきつつ、健康リスク低減製品(RRP:Reduced-Risk Products)への積極投資を行います。
- ロシア、ウクライナ情勢が気になります。
- ロシア・ウクライナ情勢が長期化・複雑化する中、欧米を中心とする西側諸国のロシアへの目が厳しくなっています。JTとしてあらゆる制裁措置・規制等を順守した上で、事業運営を継続しているところです。
- 2023年度の売り上げ、利益予想がマイナスなのはなぜでしょうか。
- 2022年決算レポートによると、2023年度の売り上げマイナスの理由としてたばこ全体の需要減によるものとしています。また、円安がひと段落し円高に進行することを見込み、収益もマイナスを予想しています。
JT(日本たばこ産業)株の関連記事リンク集
まとめ:JTは売上約2兆6,000億円、営業利益率20%超の超優良企業です
本記事をまとめます。
今回はJT(日本たばこ産業)株について分かりやすく解説いたしました。
- 高配当で配当性向も75%以上
- 2020/12期以降売り上げ、利益とも伸長
- 営業キャッシュフローや手元キャッシュも豊富に保有
- ロシア、ウクライナ情勢が最大の懸念点
- 世界的なたばこ需要にささえられJTの業績は低リスク
JTは売上約2兆6,000億円、営業利益率20%超という超優良企業です。
配当利回り、配当性向も業界トップクラス、2023年度予想も強気です。
もちろん株に絶対はありませんが、おすすめの企業だと思います。
今回は以上です。
→マネックス証券でJT(日本たばこ産業)株を1株から購入してみる
注意
本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。
リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。