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帝国通信工業株が高配当らしく気になっています。ゲームや自動車の電子部品を製造販売していて、業績も好調みたい。おすすめポイントやデメリットもあれば教えてください。
こんなお悩みを解決します。
注意
本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。
リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。
また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。
- 本記事の内容
- 帝国通信工業とは
帝国通信工業株のおすすめポイント
帝国通信工業株のデメリット
帝国通信工業の株価の推移(チャート)
帝国通信工業株の配当金、配当利回り、配当性向
帝国通信工業株の配当金がもらえるのはいつ?
帝国通信工業の売上の推移
帝国通信工業の財務状況
帝国通信工業のキャッシュフロー
帝国通信工業株の評判、口コミ
帝国通信工業株の購入方法
帝国通信工業のよくある質問
帝国通信工業株以外のおすすめ高配当銘柄
今回は帝国通信工業株について解説いたします。
家電、自動車、ヘルスケア機器など暮らしに身近な製品の電子部品を製造、販売している帝国通信工業。
帝国通信工業のおすすめポイントは下記です。
- 2023年3月期(通期)の売上が過去最高
- 2024年配当が前年60円から70円に増配予想
- エレクトロニクス産業の需要拡大が追い風。
帝国通信工業の業績は、2019年のコロナ禍で一時期落としていたものの、エレクトロニクス産業の需要拡大の追い風を受けて2023の売上は過去最高を更新しました。
さらに1944年の創立から数えて80周年の来年(2024年)は、記念配当を予定していますよ。
今回は帝国通信株についての売上、利益などの数値を検証したうえで、おすすめのポイントをデメリット含めてを紹介いたします。
ぜひ最後までご覧いただき、ご投資の参考にしていただければ幸いです。
- 株のツールっていろいろあるし、どれを見たらいいのか分からない…
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- 無料の情報サイトは煩雑で見づらい…
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帝国通信工業とは
まずは帝国通信工業の概要を説明いたします。※執筆当時のデータです。
上場会社名 | 帝国通信工業株式会社 Teikoku Tsushin Kogyo Co., Ltd. |
上場取引所 | 東京証券取引所プライム市場(旧東証一部) |
コード番号 | 6763 |
本社所在地 | 〒211-8530 神奈川県川崎市中原区苅宿45番1号 |
創業 | 1944年8月1日 |
設立 | 1944年8月1日 |
事業内容 | 電子回路を制御する抵抗器やセンサ、スイッチなどの各種電子部品 |
代表者 | 代表取締役社長 羽生 満寿夫 |
資本金 | 34億5300万円 |
年商 | 164億930万円(2023年3月期) |
年初来高値 | 1,820円 (2023年8月22日) |
年初来安値 | 1,346円(2023年1月6日) |
配当利回り | 3.84~5.20% (年初来高値~安値における配当金) |
配当金 | 1株60円(2023年実績) 1株70円(2024年予想) |
決算期 | 3月末日 |
IR情報 | https://www.noble-j.co.jp/ir-info/ |
公式HP | https://www.noble-j.co.jp/ |
帝国通信工業の商品は、身近にある電化製品などに使われる電子部品です。
たとえば「自動車」でいえばカーエアコンのスイッチ、「ゲーム機器」でいえば音量調整の部品などを製造しています。
他にも下記のような機器のあらゆる重要な部品に使用されているものを作っていますよ。
- 医療・ヘルスケア機器
- 撮影機器
- 映像機器
- 動画記録器
- 暖房機器
- 白物家電
- 事務機器
上記の事業分野が96%を占める帝国通信工業ですが、4%を占める新規事業には省エネ、EV(⾞載・急速充電器)分野の拡大が計画されています。将来の成長の種として期待がもてますね。
帝国通信工業のおすすめポイント
帝国通信工業のおすすめポイントは下記です。
- 2023年3月期(通期)の売上が過去最高
- 2024年配当が前年60円から70円に増配予想
- エレクトロニクス産業の需要拡大が追い風。
それぞれ分かりやすく説明していきますね。
2023年3月期(通期)の売上が過去最高
帝国通信工業は2023年3月期(通期)の売上は過去最高でした。
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 当期純利益 (百万円) | 包括利益 (百万円) | |
---|---|---|---|---|---|
2014年3月期連結 | 13,509 | 245 | 896 | 827 | 1,734 |
2015年3月期連結 | 14,535 | 706 | 1,583 | 1,142 | 2,185 |
2016年3月期連結 | 14,187 | 697 | 746 | 465 | △135 |
2017年3月期連結 | 12,906 | 789 | 791 | 710 | 861 |
2018年3月期連結 | 14,329 | 1,013 | 1,131 | 780 | 1,833 |
2019年3月期連結 | 13,208 | 1,000 | 1,292 | 953 | 49 |
2020年3月期連結 | 12,500 | 624 | 748 | △84 | △176 |
2021年3月期連結 | 12,022 | 755 | 883 | 755 | 2,283 |
2022年3月期連結 | 15,109 | 1,699 | 2,025 | 1,584 | 1,902 |
2023年3月期連結 | 16,493 | 1,601 | 2,192 | 1,385 | 2,058 |
2024年3月期連結 ※通期予想 | 16,500 | 1,500 | 1,700 | 1,200 | – |
理由は、以下の3点と説明されています(2023年3月期 決算短信より)。
- エレクトロニクス業界の経済回復やデジタル化
- 環境規制によるEV等の環境対応車の需要増
- 堅調なゲーム機市場向け部品の需要増
たとえば、エレクトロニクス業界の2023年の世界的な成長は、前年比3%と予想されています。
この成長の要因は、自動車産業部門で起こっているEVや自動運転技術の進歩によるデジタル化の流れです。
また、ゲーム市場はeスポーツやクラウドゲームなどのトレンドがけん引し、まずます伸びていますよ。
この傾向は一時のブームでなく今後も続くことが見込まれますので、上記のような産業における部品を作っている帝国通信工業の未来は明るいと言えますね。
2024年配当が前年60円から70円に増配予想
帝国通信工業2024年3月期(通期)の配当金は1株当たり70円の増配予想です。
配当金(1株あたり) | 分割調整前配当金※(1株あたり) | 配当利回り※ | 配当性向 | |
---|---|---|---|---|
2010年3月 | 9円 | 45円 | 3.27~4.89 % | — |
2011年3月 | 7円 | 35円 | 2.85~5.51 % | — |
2012年3月 | 5円 | 25円 | 2.73~4.31 % | — |
2013年3月 | 5円 | 25円 | 2.19~4.39 % | 25.0% |
2014年3月 | 7円 | 35円 | 3.18~4.58 % | 41.4% |
2015年3月 | 6円 | 30円 | 2.25~3.75 % | 25.7% |
2016年3月 | 6円 | 30円 | 2.45~4.00 % | 63.2% |
2017年3月 | 7円 | 35円 | 3.54~5.19 % | 48.3% |
2018年3月 | 30円 | ← | 2.08~2.69 % | 62.9% |
2019年3月 | 50円 | ← | 3.71~4.80 % | 51.5% |
2020年3月 | 50円 | ← | 3.97~5.54 % | — |
2021年3月 | 40円 | ← | 3.19~3.93 % | 52.1% |
2022年3月 | 60円 | ← | 3.58~5.69 % | 37.1% |
2023年3月 | 60円 | ← | 3.79~4.63 % | 42.4% |
2024年3月 (予想) | 70円 | 57.1% 目標 |
また、1株あたりの年間の配当金を下限60円とする配当方針(中期経営計画の業績目標の修正に関するお知らせ)も発表しており、長期的に安心して保有できる株と言えます。
1株当たりの配当金60円は近年では高額なのにもかかわらず、それより価格を下げない方針はありがたいですよね。
エレクトロニクス産業の需要拡大が追い風
帝国通信工業の主要事業である、エレクロトニクス産業の需要は年々増加しています(電子情報産業の世界生産見通しより)
JEITA(電子情報技術産業協会)によると、電子情報産業の世界生産額は、2022年の3兆4,368億ドルに対し、2023年は、過去最高の対前年3%増の3兆5,266億ドルの見通しを予想しています。
その要因は、DXによるソリューションサービスの拡大や自動車のEV化、安全性能強化のための電装化、環境対応関連の需要が期待できるからと説明されています。
たとえば、環境対策関連需要について、パリ協定※では、世界全体の平均気温の上昇を工業化以前よりも 1.5℃高い水準以下に制限することが決められています。
2015年12月にフランスのパリで開催された2020年以降の温室効果ガス排出削減等に関する取り決めのこと。この合意は、歴史上はじめて、全ての国が参加した公平な合意です。「世界的な平均気温上昇を産業革命以前 に比べて2Cより十分低く保つ、さらに1.5Cに抑える努力を追求すること」を含む重要な環境目標が採択されました。日本は、2030年までに2013年度比26%温暖化ガスの削減を世界に対して約束しています。パリ協定の履行目標は、2022年12月にエジプト・カイロで行われた国連気候変動枠組条約第 27 回締約国会議にも引き継がれています。
協定に基づき、先進国では環境配慮型製品の開発、製造を進めていますよ。
このような製品の部品にも帝国通信工業のものが使われています。
エレクトロニクス産業の需要拡大は今後も継続すると思われ、部品の製造販売をしている帝国通信工業にとって大きなプラス材料です。
帝国通信工業株のデメリット
帝国通信工業株のデメリットは下記です。
- 東証プライム上場基準を満たしていない時期があった
- 商品が一般消費者になじみが薄い
- 2018年3月期から2020年3月期までは売り上げ、利益とも低迷気味であった
順に説明します。
東証プライム上場基準を満たしていない時期があった
帝国通信工業は帝国通信工業は2021年6月末時点で下記2つの東証プライム上場基準を満たしていない時期がありました。
- 流通株式時価総額
- 1日平均売買代金
しかしながら(上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について)による報告で、この基準に関しては帝国通信工業独自の査定により既に適合していることが確認されています。
流通株式時価総額 | 1日平均売買代金 | |
帝国通信工業の 不適合時の状況 | 90億円 | 0.08億円 |
帝国通信工業の 適合時の状況 | 109億円 (22年9月末) | 0.21億円 (22年9月末) |
東証プライム市場の 上場維持基準 | 100億円以上 | 0.2億円以上 |
2022年9月末の時点で、東証プライム市場の上場維持基準を2つとも超えていることが分かりますね。
実際に2023年3月にすべての基準を満たし、東証プライム上場を維持することができています。
商品が一般消費者になじみが薄い
帝国通信工業の製品は一般消費者には馴染みが薄いのもデメリットです。
センサ、可変抵抗器、半固定抵抗器と商品名を聞いてもピンとくる人は少ないのではないでしょうか。
上記は帝国通信工業の商品ですが、残念ながら表に出てくることはまずありません。
たとえば、可変抵抗器はオーディオミキサー、スピーカー音量調整、映像機器、電子楽器の滑らかな音を出したり音量を調整したりする時にとても重要な部品です。
また、エンコーダーとは回転の角度や直線で変化した距離を検出するセンサーで産業用ロボットなどに使われています。
たまにTVで見る自動車工場のロボットですね。
せっかく重要な商品を製造販売しているのに、一般的に知られることがないのは、企業にとってちょっと残念ですね。
しかしながら帝国通信工業の製品は、あなたの生活にとって切っても切れない重要なものです。
需要が無くならない分野なので、今後も安心と言えますね。
個人的にはこのような縁の下の力持ち企業を応援したくなります。
2018年3月期から2020年3月期までは売上、利益とも低迷気味であった
最近は好調ですが、実は2018年3月期から2021年3月期まで売上利益とも低迷気味でした。
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
売上 | 14,329 | 13,208 | 12,500 | 12,022 |
営業利益 | 1,013 | 1,000 | 624 | 755 |
経常利益 | 1,131 | 1,292 | 748 | 883 |
主な理由は下記です。(2020年3月期 決算短信より)
- コロナの蔓延により生産活動の一時停止や減産
- 2020年の自動車市場における世界的な販売不振
しかしながら2022年、2023年はエレクトロニクス業界の経済回復やデジタル化などにより急回復しています。
- エレクトロニクス業界の経済回復やデジタル化
- 環境規制によるEV等の環境対応車の需要増
- 堅調なゲーム機市場向け部品の需要増
直近のような目覚ましい事業成績を今後も続けられるかはまだ分からないですが、コロナも収束に向かいエレクトロニクス産業の需要が回復しているところを見ると、安心材料になっていますね。
帝国通信工業の株価の推移(チャート)
帝国通信工業の株価の推移は下記です。
直近では大分下げてしまっていますが、長い目で見ると1,400円~1,500円の間で推移しているので買いやすいのではないかと思われます。
帝国通信工業株の配当金、配当利回り、配当性向
帝国通信工業株の配当金、配当利回り、配当性向は下記です。
- 10年以上、3%~5%前後の安定高配当
- 配当性向も高いレベルで株主重視の姿勢が鮮明
- 減配の年もある
配当金(1株あたり) | 分割調整前配当金※(1株あたり) | 配当利回り※ | 配当性向 | |
---|---|---|---|---|
2010年3月 | 9円 | 45円 | 3.27~4.89 % | — |
2011年3月 | 7円 | 35円 | 2.85~5.51 % | — |
2012年3月 | 5円 | 25円 | 2.73~4.31 % | — |
2013年3月 | 5円 | 25円 | 2.19~4.39 % | 25.0% |
2014年3月 | 7円 | 35円 | 3.18~4.58 % | 41.4% |
2015年3月 | 6円 | 30円 | 2.25~3.75 % | 25.7% |
2016年3月 | 6円 | 30円 | 2.45~4.00 % | 63.2% |
2017年3月 | 7円 | 35円 | 3.54~5.19 % | 48.3% |
2018年3月 | 30円 | ← | 2.08~2.69 % | 62.9% |
2019年3月 | 50円 | ← | 3.71~4.80 % | 51.5% |
2020年3月 | 50円 | ← | 3.97~5.54 % | — |
2021年3月 | 40円 | ← | 3.19~3.93 % | 52.1% |
2022年3月 | 60円 | ← | 3.58~5.69 % | 37.1% |
2023年3月 | 60円 | ← | 3.79~4.63 % | 42.4% |
2024年3月 (予想) | 70円 | 57.1% 目標 |
(※1)帝国通信工業は、2017年10月1日付で普通株式5につき1株の割合で株式併合を実施しています。
(※2)配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。
2022年は1株当たり60円の配当金で利回り最大5.69%、2023年も同じく1株当たり60円の配当金を予想していることから、十分な高配当が見込めます。
また配当性向も50%ほどあり、利益を圧迫しないで株主還元もしっかり行っている優良企業ですね。
税引き後純利益の中から、どれだけ配当金を出したかを見る指標。
- 利益を企業が成長するための投資に回している。
- 単純に貯めこんでいる。
- 株主還元をしっかり行っている。
- 利益が低いのにムリをしている場合も。※100%を超えると利益以上の配当金を出していることになるので、借り入れ等しなければならないこともある。
計算式
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの税引き後当期純利益×100
減配の年も時々ありますが、必ずしも配当性向を下げているわけではないので、利益に応じた適正配当を実施していることが分かります。
帝国通信工業の配当金がもらえるのはいつ?
帝国通信工業の配当時期は下記です。
配当日(権利確定日) | 権利付き最終日 ※この日までに買うと配当金が受け取れる | 権利落ち日 ※この日に購入しても直近の配当には間に合わない |
2024年3月29日(金) 次回期末配当 | 2024年3月27日(水) | 2024年3月28日(木) |
2024年9月30日(月) 次回中間配当 | 2024年9月26日(木) | 2024年9月27日(金) |
※入金は、配当日(権利確定日)以降、2~3か月後になります。
近年は増配傾向、かつ売上や利益も着実に増やしていっています。
権利落ち後も一定の株価が保たれることが期待できますね。
帝国通信工業の売上、利益の推移
帝国通信工業の売上、利益の推移は下記です。
- 2023年3月期(通期)は売上が過去最高を記録
- 2018年から2021年までは売上、利益とも低調であった
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 当期純利益 (百万円) | 包括利益 (百万円) | |
---|---|---|---|---|---|
2014年3月期連結 | 13,509 | 245 | 896 | 827 | 1,734 |
2015年3月期連結 | 14,535 | 706 | 1,583 | 1,142 | 2,185 |
2016年3月期連結 | 14,187 | 697 | 746 | 465 | △135 |
2017年3月期連結 | 12,906 | 789 | 791 | 710 | 861 |
2018年3月期連結 | 14,329 | 1,013 | 1,131 | 780 | 1,833 |
2019年3月期連結 | 13,208 | 1,000 | 1,292 | 953 | 49 |
2020年3月期連結 | 12,500 | 624 | 748 | △84 | △176 |
2021年3月期連結 | 12,022 | 755 | 883 | 755 | 2,283 |
2022年3月期連結 | 15,109 | 1,699 | 2,025 | 1,584 | 1,902 |
2023年3月期連結 | 16,493 | 1,601 | 2,192 | 1,385 | 2,058 |
2024年3月期連結 ※通期予想 | 16,500 | 1,500 | 1,700 | 1,200 | – |
2023年3月期(通期)は売上が過去最高です(2023年3月期決算短信)。
この要因は、エレクトロニクス業界の経済回復やデジタル化が進展したことと説明されています。
たとえば、EV車などの環境対応車へのシフトやコロナの収束により自動車販売が回復し、関連向け部品の需要です。加えてゲーム機市場なども堅調です。
ただし数年前までは売上、利益とも苦しい時期がありました。
たとえば利益が最も落ち込んだ2020年3月期の決算は下記です。
- 売上高は約125億円(前年同期比5.4%減)
- 営業利益は6億2,400万円(前年同期比37.6%減)
- 経常利益は7億480万円(前年同期比42.1%減)
この原因は世界中に蔓延したコロナウィルス、中国経済の減速と米中貿易摩擦と説明されています(2020年3月短期決算)。
しかしながら今後はコロナの収束、中国経済の復活、エレクトロニクス産業の景気回復に支えられ安定した成長が見込まれます。
帝国通信工業の財務状況
帝国通信工業の財務状況です。
- 豊富な利益余剰金と現金及び預金
- 高い自己資本比率
- 低い有利子負債比率
- 特になし
利益剰余金(百万円) | 現金および預金(百万円) | 自己資本比率 | 有利子負債(百万円) | 有利子負債比率 | |
---|---|---|---|---|---|
2015年3月期連結 | 11,070 | 9,424 | 79.9% | 215 | 1.1% |
2016年3月期連結 | 11,194 | 9,734 | 81.9% | 80 | 0.4% |
2017年3月期連結 | 11,591 | 9,661 | 81.6% | 168 | 0.8% |
2018年3月期連結 | 11,906 | 9,237 | 82.0% | 199 | 0.9% |
2019年3月期連結 | 12,352 | 10,039 | 83.1% | 230 | 1.1% |
2020年3月期連結 | 12,020 | 10,214 | 84.5% | 50 | 0.2% |
2021年3月期連結 | 12,364 | 9,064 | 82.9% | 47 | 0.2% |
2022年3月期連結 | 13,439 | 9,804 | 81.9% | 43 | 0.2% |
2023年3月期連結 | 14,184 | 10,400 | 82.9% | 42 | 0.2% |
帝国通信工業の財務は安定のひとことです。
高い利益剰余金と自己資本比率、事実上無借金経営といえる低い有利子負債比率と隙はありません。
不況の時期にも利益を残しており、現在も約10%の営業利益率なので、今後の財務も安心して見ていられますね。
帝国通信工業のキャッシュフロー
帝国通信工業のキャッシュフローは下記です。
- 豊富な手持ち資金(現金等)
- 安定した営業キャッシュフロー
- 特になし
営業キャッシュフロー(百万円) | 投資キャッシュフロー(百万円) | 財務キャッシュフロー(百万円) | 現金及び現金等同等物に係る換算差額(百万円) | 現金等(百万円) | |
---|---|---|---|---|---|
2014年3月期連結 | 1,907 | △522 | △251 | 433 | 6,895 |
2015年3月期連結 | 1,687 | △720 | △385 | 343 | 7,820 |
2016年3月期連結 | 1,138 | △655 | △498 | △149 | 7,656 |
2017年3月期連結 | 1,083 | △820 | △249 | △111 | 7,559 |
2018年3月期連結 | 955 | △905 | △455 | △1 | 7,153 |
2019年3月期連結 | 2,110 | △722 | △501 | △82 | 7,957 |
2020年3月期連結 | 1,199 | △684 | △594 | △23 | 7,888 |
2021年3月期連結 | 409 | △973 | △468 | △14 | 6,842 |
2022年3月期連結 | 1,789 | △757 | △649 | 285 | 7,510 |
2023年3月期連結 | 1,634 | △534 | △750 | 253 | 8,112 |
帝国通信工業の営業キャッシュフローが毎年プラスです。
事業活動でしっかり利益を稼ぎ出していることの証明ですね。
世界的なコロナウィルスの流行で、特に苦しかった2020年も11億円以上のキャッシュフローを確保しています。
苦境に立ったときほど企業の強さがわかります。
さらに現金等の流動資産の多さも注目ポイントです。
たとえば貸借対照表上の2023年の現金等は104億円です。
対して有利子負債はわずか4,100万円です。
実質的に無借金経営なので、盤石といえますね。
帝国通信工業株の評判
SNS上での帝国通信工業株の評判です。
おはようございます☁️🌂
— 🇯🇵🇺🇸🇬🇧🌈北陸株主優待会員No.1 (@hkrk_yutai_love) October 16, 2022
先週以下の日本株銘柄より🇯🇵💹
株式投資関連の資料が届きました
(6763)帝国通信工業📺🎮⚙
可変抵抗器製造会社
家電からゲーム機まで
幅広い電子機器で部品が製造されている
好財務👍#日本株投資 #高配当株式投資 pic.twitter.com/t89sLC3P2Q
配当着金 6763 帝国通信工業 398,425円 可変抵抗器製造中堅。自己資本比率90% PBR0.5倍、PER10倍と優良企業だ。配当も50円と4%近い。買値は850円と利確したいところだが初動の動きもありホールドが続いている。現在1200円台だが次第に見直されるだろう。長期ホールド向きてで安心して買える銘柄だ pic.twitter.com/Wy5qEb74Ko
— 株億太郎 (@KabuokuTaro) December 3, 2021
6763 帝国通信工業
— daiball@日本高配当×分析紹介 (@daiball1006) February 21, 2023
現在価格:1449円
配当利回り:4.14%
◆配当に注目③
連続増配は魅力的だが「減配」していないことにも注目したい。
特にリーマンショック、コロナショックといった暴落時に減配がなかった企業は、心強い。 pic.twitter.com/UNhJBipKEW
財務状況が極めて良く安定しているので、買いやすいといった評判が多いですね。
帝国通信工業株の購入方法
帝国通信工業株を購入するなら、下記3社がおすすめです。
SBI証券は2023年9月30日より、単元未満株を含む国内株式売買手数料が完全無料になりました。
ネット証券口座で1,000万口座を突破している、最も人気のある証券会社です。
取引銘柄数も東証ほぼ全てに対応しており、単元未満株ではおすすめNo.1口座と言えます。
マネックス証券は国内で有数のネット証券会社です。
個人的な所感ではアプリなどのツールはマネックス証券が使いやすいので、おすすめの証券会社ですよ。
現在は買い手数料は無料で、売り手数料のみかかります。
2024年から始まった新NISA口座で取引する場合は買い、売り共に手数料無料になります。
単元未満株の取引銘柄もほぼすべての上場企業なので、銘柄をきちんと選んで取引ができます。
単元未満株 買い手数料 | 無料 |
単元未満株 売り手数料 | 約定代金の0.55% ※最低手数料52円 新NISAでの取引は無料 |
NISA口座 | 約定代金の0.55% ※最低手数料52円 新NISAでの取引は無料 |
取扱銘柄 | 東証、名証ほぼ全て |
注文時間 | 24時間対応 |
auカブコム証券はMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)を親会社に持つネット証券会社です。
単元未満株の手数料は無料ではないため割高に感じますが、自動売買ツールが豊富のため色々な取引方法を試したい方に向いている証券会社です。
また、マネックス証券と同じく2024年からの新NISA口座で取引する場合は買い、売り共に手数料無料になります。
単元未満株でおすすめの証券会社をすべて見たい方は下記をご覧ください。
帝国通信工業株のよくある質問
帝国通信工業株についてのよくある質問をまとめました。
- 成長基本戦略について教えてください
- 株主還元方針について教えてください
- 帝国通信工業をもっと知りたい投資家はどうすればいいのでしょうか
- 成長基本戦略について教えてください
- 中期的には3つの基本戦略があります。①既存領域の拡大、②新領域の確立、③顧客ニーズを捉えた新製品開発です。特に②の新領域は、5Gに関連した通信、公共分野や社会課題に関連した防災、医療、介護分野への展開を行います。
- 株主還元方針について教えてください
- まず、2022年以降は、配当の下限を現在の60円/株といたします。2024年には創立80周年の記念配当を検討しています。さらに適時自己株式の消却も実施する計画です。
- 帝国通信工業をもっと知りたい投資家はどうすればいいのでしょうか
- 帝国通信工業の製品は、直接消費者のみなさまの目に触れることはありません。もっと帝国通信工業を知ってもらうためには、年2回「個人投資家向けWEBセミナー」に参加するのがおすすめです。前々回、前回はそれぞれ、2022年9月、2023年3月に行いました。帝国通信工業のホームページに詳細があります(2023年3月個人投資家向けWEBセミナー)。
帝国通信工業株の関連記事リンク集
S(5点) | A(4点) | B(3点) | C(2点) | D(1点) | |
高配当 | 年初来高値から算出した配当利回り5%以上 | 年初来高値から算出した配当利回り4%以上 | 年初来高値から算出した配当利回り3%以上 | 年初来高値から算出した配当利回り2%以上 | 年初来高値から算出した配当利回り2%未満 |
企業規模 | 最大手に対して売上50%まで | 最大手に対して売上20%まで | 最大手に対して売上10%まで | 最大手に対して売上5%まで | 最大手に対して売上5%未満 |
キャッシュリッチ | 有利子負債ゼロ | 現金が有利子負債に対して100%以上 | 現金が有利子負債に対して50%以上 | 現金が有利子負債に対して25%以上 | 現金が有利子負債に対して25%未満 |
配当性向 | 30%以上40%以下 | 20%以上30%未満 40%以上60%未満 | 10%以上20%未満 60%以上80%未満 | 5%以上10%未満 80%以上100%未満 | 5%未満 100%以上 |
グローバル | 売上比の70%以上が海外 | 売上比の50%以上が海外 | 売上比の40%以上が海外 | 売上比の10%以上が海外 | 売上比の10%未満が海外 |
総合評価 | 全ての数値の合計が25以上 | 全ての数値の合計が20以上25未満 | 全ての数値の合計が15以上20未満 | 全ての数値の合計が10以上15未満 | 全ての数値の合計が10未満 |
総合評価について
S5点、A4点、B3点、C2点、D1点にて加点
※高配当は他の項目より優先されるので2倍評価
※表は右にスクロールできます。
銘柄名 (銘柄をタップすると 詳細にアクセスできます) | 総合評価 (S~D) | 配当利回り ※注 | 配当金 (1株あたり) | 配当金の権利付き最終日 (この日までに買うと 配当金が受け取れる) | 株主 優待 |
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明豊ファシリティワークス (1717) | 3.85% ~4.63% | 32円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
安藤・間 (1719) | 5.17% ~7.32% | 60円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
鹿島建設 (1812) | B | 2.89% ~4.82% | 70円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
奥村組 (1833) | B | 4.74% ~7.67% | 225円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
イチケン (1847) | 5.30% ~5.76% | 100円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
日東富士製粉 (2003) | B | 3.56% ~4.17% | 176円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
日本食品化工 (2892) | 4.50% ~7.68% | 125円→200円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
JT【日本たばこ産業】 (2914) | 4.87% ~7.41% | 188円 | 期末:2023年12月27日 中間:2024年6月26日 | × | |
武田薬品工業 (4502) | 4.04% ~4.69% | 188円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
ENEOSホールディングス (5020) | B | 3.78% ~5.11% | 22円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
TOYO TIRE (5105) | 4.16% ~6.17% | 55円 | 期末:2023年12月27日 中間:2024年6月26日 | × | |
日本カーボン (5302) | B | 4.30% ~5.13% | 200円 | 期末:2023年12月27日 中間:2024年6月26日 | × |
中山製鋼所 (5408) | B | 3.15% ~5.03% | 38円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
モリ工業 (5464) | B | 3.10% ~4.82% | 130円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
ARE ホールディングス (5857) | 4.46% ~4.96% | 90円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
日本エアーテック (6291) | 4.73% ~6.34% | 60円 | 期末:2023年12月27日 中間:2024年6月26日 | × | |
日本ピラー工業 (6490) | B | 2.47% ~4.48% | 120円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ |
MS-Japan (6539) | B | 4.63% ~5.89% | 56円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
帝国通信工業 (6763) | B | 3.84% ~5.20% | 70円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
TOA (6809) | 4.69% ~6.19% | 40円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
日本セラミック (6929) | B | 3.53% ~4.48% | 100円 | 期末:2023年12月27日 | × |
いすゞ自動車 (7202) | 3.87% ~5.59% | 72円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
オーハシテクニカ (7628) | B | 3.64% ~4.35% | 60円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ |
バルカー (7995) | B | 3.55% ~5.80% | 150円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
スクロール (8005) | 4.40% ~6.93% | 48円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | 〇 | |
住友商事 (8053) | 4.62% ~6.52% | 115円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
稲畑産業 (8098) | 4.06% ~5.76% | 120円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ | |
伊藤忠エネクス (8133) | 4.29% ~5.02% | 52円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
三井住友フィナンシャルG (8316) | 3.83% ~6.29% | 250円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
東京海上HD (8766) | 3.33% ~4.61% | 121円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × | |
岩井コスモHD (8707) | B | 4.17% ~6.25% | 80円 (2023年3月期) | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
九州旅客鉄道 (9142) | C | 3.32% ~4.13% | 93円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ |
日本電信電話 (9432) | B | 2.79% ~3.37% | 5円 ※株式を25分割済 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ |
KDDI (9433) | B | 2.91% ~3.53% | 140円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ |
三協フロンテア (9639) | B | 3.00% ~5.00% | 160円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ |
イエローハット (9882) | 3.37% ~3.91% | 66円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | ○ | |
蔵王産業 (9986) | B | 3.70% ~5.81% | 100円 | 期末:2024年3月27日 中間:2024年9月26日 | × |
※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。
まとめ:帝国通信工業は財務も安定しており、今後の需要増も見込まれるのでおすすめです。
本記事をまとめます。
今回は帝国通信工業株について分かりやすく解説いたしました。
帝国通信工業株の直近の配当利回りは3.84~5.20%と高配当です。
流動資産のキャッシュ(現金)なども約104億円と流動負債の4倍近くあり潤沢に保有しています。
さらに、2023年以降もエレクロトニクス産業の景気拡大により業績回復が期待できます。
- 2023年3月期(通期)の売上が過去最高
- 2024年配当が前年60円から70円に増配予想
- エレクトロニクス産業の需要拡大が追い風。
株に絶対はありませんが、財務状況や今後の製品の需要増を考えるとおすすめと言えます。
ぜひ購入の参考にしてみてください。
今回は以上です。
注意
本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。
リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。
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