KDDI(9433)株の高配当はいつまで続く?おすすめポイントやデメリットも解説

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

悩んでいる人
悩んでいる人

KDDIの業績が好調らしく、高配当と気になっています。KDDIといえば携帯電話のau(エーユー)やauじぶん銀行で有名だよね。おすすめポイントやデメリットもあれば教えてください。

こんなお悩みを解決します。

注意

本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。

リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。

また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。

本記事の内容
KDDIとは
KDDI株のおすすめポイント
KDDI株のデメリット
KDDIの株価の推移(チャート)
KDDI株の配当金、配当利回り、配当性向
KDDI株の配当金がもらえるのはいつ?
KDDIの売上の推移
KDDIの財務状況
KDDIのキャッシュフロー
KDDI株の評判
KDDI株の購入方法
KDDIのIRニュース
KDDIのよくある質問
KDDI株以外のおすすめ高配当銘柄

記事の信頼性

Webライターのみらいのびたです。

高配当日本株、米国株を中心に長期保有のスタイルで運用中。投資歴26年で配当、利子収入は積算400万円以上。生涯運用益も8桁越え。

株の運用は、日々の研鑽がモットーです。

みらいのびたです。

記事の監修者

CFP®(申請中)、AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

リスクの少ない運用を実施中。

高配当日本株や米国株をはじめ、投資の勉強のためREIT、金、FX、仮想通貨などあらゆる資産を保有。

michi(みち)
です。

今回はKDDI株(9433)について解説いたします。

KDDIが展開しているサービスは、携帯電話のau(エーユー)やauじぶん銀行。

ロゴは誰でも一度は見たことありますよね。

KDDIのロゴ

携帯通信の事業分野は、ドコモやソフトバンクと熾烈な争いを繰り広げています。

今更KDDI株を購入しても大丈夫かな?

このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

今回はKDDI株についての売上、利益などの数値を検証したうえで、おすすめのポイントを紹介いたします。

  • 堅調な売上、営業利益
  • 2001年期から21期連続の増配を実現
  • 2024年期も135円/株(2023年期)から140円/株へ増配
  • 株主優待としてカタログギフト
  • 新中期経営戦略サマリーで社会を支えるプラットフォーマーを目指す

長期保有に相応しいので私も保有していますよ。

KDDIの配当金計算書

本記事を読んでいただいた後はKDDI株の良さを知り、購入の参考になること間違いなしです。

ぜひ最後までご覧ください。

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KDDIとは

まずはKDDIの概要を説明いたします。※執筆当時のデータです。

上場会社名KDDI株式会社
KDDI CORPORATION
上場取引所東京証券取引所プライム市場(旧東証一部)
コード番号9433
本社所在地〒102-0072
東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号
ガーデンエアタワー
創業1984年 (昭和59年) 6月1日
設立2000年10月(KDD株式会社及び日本移動通信株式会社と合併)
事業内容DX デジタルトランスフォーメーション、金融、エネルギー、
LX ライフトランスフォーメーション、地域共創 CATVなど
代表者代表取締役社長 髙橋 誠
資本金141,852百万円
年商5,671,762百万円(2023年3月期)
年初来高値4636円 (2022年5月27日)
年初来安値 3825円(2023年1月17日)
配当利回り2.91~3.53%(年初来高値~安値における配当金)
配当金1株135円(2023年期)
1株140円(2024年期予想)
決算期3月末日
IR情報https://www.kddi.com/corporate/ir/
公式HPhttps://www.kddi.com/
KDDIの概要

KDDIは2000年に第二電電(DDI)、ケイディディ(KDD)、日本移動通信(IDO)が合併してできました。

今でも通信ケーブル・海底ケーブル・衛星通信・KDDI研究所を保有する大企業です。

移動系通信のKDDIグループのシェアは、30.4%(MVNOを含む)とNTTドコモに次ぐ第2位です(総務省:移動系通信の契約数における事業者別シェアの推移)。

みらいのびた
みらいのびた

KDDIの大株主には、京セラやトヨタ自動車がいるんだって。

KDDIの売上構成比は83.8%がパーソナルセグメント、15.7%がビジネスセグメント、0.4%がその他セグメントです(2023年3月期通期)。

パーソナル
セグメント
ビジネス
セグメント
その他
売上
(百万円)
4,754,821892,78124,160
売上構成比
(%)
83.815.70.4
KDDIの売上構成比

パーソナルセグメント

パーソナルセグメントとは、個人の顧客向けのサービスです。

日本国内においては、au通信サービス(スマートフォン・携帯電話、FTTH/CATVサービスなど)がメインです。

その他、エネルギー・金融・コマース・教育などのライフデザインサービスとの連携事業もこのセグメントです。

海外においては、国内で展開している事業ノウハウを、ミャンマーやモンゴルをはじめとするアジア地域を中心に展開しています。

ビジネスセグメント

ビジネスセグメントは、国内外においてスマートフォンなどのデバイス、ネットワーク・クラウドなどの多様なソリューションやTELEHOUSEブランドのデータセンターサービスなどの提供を行っています。

今後は、DXをトータルでサポートすることで事業ドメインを一層拡大するとのことです。

KDDIのおすすめポイント

KDDIのおすすめポイントは下記です。

  • 堅調な売上、営業利益
  • 2001年期から21期連続の増配を実現
  • 2024年期も135円/株(2023年期)から140円/株へ増配
  • 株主優待としてカタログギフト
  • 新中期経営戦略サマリーで社会を支えるプラットフォーマーを目指す

それぞれ分かりやすく説明していきますね。

堅調な売上、営業利益

KDDIの売上、利益は堅調です。

売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
包括利益
(百万円)
2015年3月期連結4,270,094665,719662,867395,805445,804
2016年3月期連結4,466,135833,358819,185494,465525,641
2017年3月期連結4,748,259912,976895,897546,658622,156
2018年3月期連結5,041,978962,793955,147572,528675,961
2019年3月期連結5,080,3531,013,7291,010,275617,669686,375
2020年3月期連結5,237,2211,025,2371,020,699639,767666,161
2021年3月期連結5,312,5991,037,3951,038,056651,496795,339
2022年3月期連結5,446,7081,060,5921,064,497672,486774,029
2023年3月期連結5,671,7621,075,7491,077,878677,469745,890
2024年3月期連結
※通期予想
5,800,0001,080,000非公開680,000
売上、利益の推移

例えば2023年3月期通期の売上、営業利益はそれぞれ前年比+4.1%、+2.5%です。

売上伸長の要因は、ビジネスセグメントと金融事業の成長ですね。

特に営業利益の伸びには、3Gサービス「CDMA 1X WIN」の終了に伴う経費の節減や、金融事業の成長、社内のコストダウンが寄与しています。

みらいのびた
みらいのびた

3Gサービス終了に伴い、5GスマートフォンもしくはVoLTE対応の4Gスマートフォンへの機種変更が必要になるんだね。

2001年期から21期連続の増配を実現

KDDIは、2001年期から連続21期の増配を実現しています。

配当金(1株あたり)配当利回り配当性向
2012年3月27円2.40~3.38 %27.5%
2013年3月30円2.24~3.74 %28.5%
2014年3月43円1.98~3.46 %32.6%
2015年3月57円1.99~3.40 %35.9%
2016年3月70円2.07~2.78 %35.4%
2017年3月85円2.47~3.10 %38.3%
2018年3月90円2.76~3.53 %38.2%
2019年3月105円3.29~4.50 %40.5%
2020年3月115円3.33~4.85 %41.7%
2021年2月120円3.27~4.61 %42.2%
2022年3月125円3.00~3.86 %41.7%
2023年3月135円2.91~3.53 %43.5%
2024年3月
(予想)
140円43.7%
目標
配当金、配当利回り、配当性向

ちなみに2001年の配当額は2.9円。

2023年3月期通期の配当額135円と比べると46.6倍です。

配当利回り、配当性向も安定しており、健全経営かつ高配当なのが見て取れますね。

2024年期も135円/株(2023年期)から140円/株へ増配

KDDIは2024年の増配も発表しています。

増配額は2023年期から+5円の140円/株です(投資をお考えの皆さまへ)。

さらに株主に対し、さらなる還元策を明言しています。

投資をお考えの皆さまへ

KDDIは2023年3月期 (2022年度) から2025年3月期 (2024年度) までの中期経営戦略において、持続的な成長に向けた成長投資 (1株当たり当期利益 6年後1.5倍) や株主還元強化 (配当性向40%超、機動的な自己株式取得) を引き続き強化していくことを掲げています。

KDDIウェブサイト 投資をお考えの皆さまへ

企業経営、財務状況も安定しており、かなり高い確率で実現されていくと思われます。

株主優待としてカタログギフト

KDDIは株主優待制度を提供していますが、内容がとても魅力的です。

  • 3,000円相当のカタログギフト(保有期間5年未満かつ100株~999株保有)
  • 5,000円相当のカタログギフト(保有期間5年未満かつ1,000株以上、もしくは保有期間5年以上かつ100株~999株保有)
  • 10,000円相当のカタログギフト(保有期間5年以上かつ、1,000株以上)

保有期間と株数によって変わりますが、いずれかが毎年もらえます。

下記がカタログギフトの一例です。(その年によって内容が変わります)

株主優待制度3000円
株主優待制度5000円
株主優待制度10,000円

どれも美味しそうで、気になるものばかりですね。

ちなみに「保有株式数」と「保有期間」の関係は、下記のイメージ図が分かりやすいです。

株主優待制度の保有期間と株数の関係

例えば1000株を5年以上保有すると、10,000円相当の商品が毎年カタログギフトから選べます。

新中期経営戦略サマリーで社会を支えるプラットフォーマーを目指す

KDDIの将来像は夢があります。

それは2024年までに5Gを中核に据えた事業変革の推進を行い、2030年には社会を支えるプラットフォーマーになることです(新中期経営戦略)。

具体的には5G契約浸透率を33%(2022年3月期)から80%(2025年3月期)まで伸ばします。

例えば、5G通信技術が医療の現場に浸透すると、在宅において専門医の診療支援が受けられたり、緊急手術等で病理医が不在時に院外の病理医との映像共有で術中迅速診断が可能です(5G等の医療分野におけるユースケース)。

また、自動車運転に5G技術が組み込まれると、ドライバー操作不要の完全自動運転の技術的な実現が見えてきます(自動運転レベル4以上)。

他にも下記のような積極成長を目指していますよ。

  • マルチブランド通信ARPU※:2022年3月期(1,567,557百万円)以来の増収見込み。
  • 法人事業:NEXTコア事業※に成長をけん引させ、セグメント全体でCAGR※で2桁成長。
  • IoT累計回線数※:2022年3月期の24.5百万回線から2025年3月期には44百万回線を視野に入れる。
  • 金融事業:対2023年3月期比2桁成長(2025年3月期まで)をめざしながら顧客・従業員満足度/エンゲージメントの向上へ貢献。

※ARPU:基本料金とパケット通信料で構成された月間売上。

※NEXTコア事業:DXを活用した次世代の基幹事業で、「コーポレートDX」、IoTやクラウド活用による「ビジネスDX」、データセンターやコールセンターなどのサービス「事業基盤サービス」で構成されている。

※CAGR(Compound Average Growth Rate):年平均成長率のこと。

※loT回線:⾝の回りのモノがインターネットにつながる仕組みのこと。例えばテレビやエアコン、照明などのモノもインターネットにつながることで、様々な家電を家にいなくても操作したり、利用状況を把握する事ができます。

KDDIほど経営が盤石だと考え方が現状維持になりがちですが、常に危機感を持ちさらなる成長を目指しているので、今後の株価や配当金も大いに期待できますね。

KDDI株のデメリット

KDDI株のデメリットは下記です。

  • 通信事業以外に目立ったサービスがない
  • 2022年7月の大規模通信障害

順に説明いたします。

通信事業以外に目立ったサービスがない

KDDIには通信サービス以外に目立ったサービスがありません。

例えばライバル会社のNTTドコモとソフトバンクでは、dポイント(NTTドコモ)やPayPay(ソフトバンク)がよく知られているサービスです。

対してKDDIはauじぶん銀行やau電気。

お世辞にもそんなに知られているとは言えないのが実情ではないでしょうか。

KDDIがライバル会社から頭一つ抜けるためには、非通信サービスの強化が課題です。

しかしながら現状でも同等以上の実績を上げているため、成長余力を残しているとも考えられますね。

今後の動きに期待です。

2022年7月の大規模通信障害

KDDIは2022年7月2日に大規模な通信障害を起こしました(KDDIの通信障害について)。

  • 影響時間:7月2日 (土)1:35から7月4日 (月)15:00 (61時間25分)まで
  • 影響数:約2,278万人(音声)

発生原因はメンテナンス作業時のルータの経路誤設定とのことです。

通信障害の概要は、同月29日に資料として公開されています(7月2日に発生した通信障害について

上記のように通信サービス事業が大きくなればなるほど障害があった時の影響も甚大です。

人為的であろうがなかろうが、このような大規模通信障害のリスクは常に存在します。

しかしながら謝罪だけで済ませるのではなく、障害に対する返金(総額約73億円)も行い、髙橋誠代表取締役社長自らが記者会見を行いました。

会見を見た方もいると思いますが、高橋社長の技術に対する知見や知識がすばらしく、なぜ障害が起こったのかを自ら説明できる能力に賞賛が集まり、KDDIの良さが逆に引き立ったものだったことが思い起こされます。

トラブルに対する対応力もKDDIは万全といえますね。

KDDIの株価の推移(チャート)

KDDIの株価の推移は下記です。

kddiの株価チャート
株探プレミアムより

執筆当時でPER13.4倍、PBR1.79倍とやや割高ですが、企業の業績を考えると問題ないと思われます。

一時的に株価が下がる場合もあるので、購入時期を分散してリスクを減らすと良いですね。

KDDI株の配当金、配当利回り、配当性向

KDDI株の配当金、配当利回り、配当性向は下記です。

良い点
  • 21期連続増配更新中
  • 2024年3月期も増配の発表を行い、23期連続増配更新
気になる点
  • 特になし
配当金(1株あたり)配当利回り配当性向
2012年3月27円2.40~3.38 %27.5%
2013年3月30円2.24~3.74 %28.5%
2014年3月43円1.98~3.46 %32.6%
2015年3月57円1.99~3.40 %35.9%
2016年3月70円2.07~2.78 %35.4%
2017年3月85円2.47~3.10 %38.3%
2018年3月90円2.76~3.53 %38.2%
2019年3月105円3.29~4.50 %40.5%
2020年3月115円3.33~4.85 %41.7%
2021年2月120円3.27~4.61 %42.2%
2022年3月125円3.00~3.86 %41.7%
2023年3月135円2.91~3.53 %43.5%
2024年3月
(予想)
140円43.7%
目標
配当金、配当利回り、配当性向

※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。

KDDI株の配当額は2001年以降、減配なしの22期増配中です。

KDDI株価推移

2024年3月期の配当額も、前期から5円増配となる1株当たり年間140円配当情報)です。

これで23期連続の増配が見込まれます。

KDDIの業績、財務状況も考えると、この方針は長い間続きそうですね。

KDDI株の配当金がもらえるのはいつ?

KDDIの配当時期は下記です。

配当日(権利確定日)権利付き最終日
※この日までに買うと配当金が受け取れる
権利落ち日
※この日に購入しても直近の配当には間に合わない
2024年3月29日(金)
次回期末配当
2024年3月27日(水)2024年3月28日(木)
2024年9月30日(月)
次回中間配当
2024年9月26日(木)2024年9月27日(金)
配当時期

※入金は、配当日(権利確定日)以降、2~3か月後になります。

KDDIの売上、利益の推移

KDDIの売上、利益の推移は下記です。

良い点
  • 売上、利益とも年々伸長
  • 包括利益もしっかりプラス
気になる点
  • 特になし
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
包括利益
(百万円)
2015年3月期連結4,270,094665,719662,867395,805445,804
2016年3月期連結4,466,135833,358819,185494,465525,641
2017年3月期連結4,748,259912,976895,897546,658622,156
2018年3月期連結5,041,978962,793955,147572,528675,961
2019年3月期連結5,080,3531,013,7291,010,275617,669686,375
2020年3月期連結5,237,2211,025,2371,020,699639,767666,161
2021年3月期連結5,312,5991,037,3951,038,056651,496795,339
2022年3月期連結5,446,7081,060,5921,064,497672,486774,029
2023年3月期連結5,671,7621,075,7491,077,878677,469745,890
2024年3月期連結
※通期予想
5,800,0001,080,000非公開680,000
売上、利益の推移

KDDIの売上、利益は上記表のとおり、きわめて順調に伸びています。

2024年4月期の売上、利益も増収増益の予想です。

営業利益額を売上額で乗じた営業利益率も驚異の18%以上です。

2015201620172018201920202021202220232024
予想
営業利益率(%)15.618.719.219.120.019.619.519.519.018.6
KDDIの営業利益率(営業利益額/売上額×100)

上場企業の平均※(6.29%)と比較しても3倍近い成績をたたき出しています。

※出典:JPX調査レポート:2023年3月期、市場第一部・市場第二部・マザーズ・JASDAQ

みらいのびた
みらいのびた

ライバルのNTTドコモも驚異の営業利益率だよね

また、包括利益もしっかりプラス。

正真正銘の安定した黒字経営です。

KDDIの財務状況

KDDIの財務状況です。

良い点
  • 豊富な利益剰余金
  • 理想的な自己資本比率
  • 低い有利子負債比率
気になる点
  • 特になし
利益剰余金(百万円)現金および預金(百万円)自己資本比率有利子負債(百万円)有利子負債比率
2015年3月期連結2,686,824276,31754.5%1,154,11643.0%
2016年3月期連結2,995,836192,20057.0%1,235,28741.2%
2017年3月期連結3,354,140226,60756.7%1,151,65034.3%
2018年3月期連結3,672,344200,83457.4%1,118,61630.5%
2019年3月期連結3,354,140204,59757.1%1,275,71138.0%
2020年3月期連結4,138,195369,20245.8%1,680,36740.6%
2021年3月期連結4,409,000809,80245.2%1,645,48137.3%
2022年3月期連結4,818,117796,61345.0%1,600,10433.2%
2023年3月期連結5,215,177480,25243.0%1,651,43731.7%
財務状況

KDDIの利益剰余金は2015年3月期以降徐々に増加しています。

利益剰余金とは「内部留保」とも言われ企業が積み立てたお金のことです。

利益剰余金の増加は財務体質が強化されていることを示し、株主還元の余力が増えることから株価が高まる要因になります。

KDDIの自己資本比率も上場企業で望ましいとされる30%を優に超えた40%台です。

有利子負債比率※も安心の30%台、盤石な経営基盤ですね。

みらいのびた
みらいのびた

有利子負債※とは、銀行等からの借入金や社債が該当し、自己資本に対する割合のことで、下記の式で算出されます

有利子負債比率=有利子負債÷自己資本(株主資本)×100%

有利子負債比率は企業財務の安全性を表す指標であり、低ければ低いほど安全性が高いと言えます。

KDDIのキャッシュフロー

KDDIのキャッシュフローは下記です。

良い点
  • 潤沢な営業キャッシュフロー
気になる点
  • 特になし
営業キャッシュフロー(百万円)投資キャッシュフロー(百万円)財務キャッシュフロー(百万円)現金及び現金等同等物に係る換算差額(百万円)現金等(百万円)
2015年3月期連結968,752△635,745△310,5284,107276,317
2016年3月期連結884,538△667,917△299,003△1,848192,087
2017年3月期連結1,161,074△637,225△485,784△3,545226,607
2018年3月期連結1,061,405△633,847△453,168△163200,834
2019年3月期連結1,029,607△714,578△310,951△314204,597
2020年3月期連結1,323,356△610,950△546,381△1,419369,202
2021年3月期連結1,682,166△658,925△585,5712,930809,802
2022年3月期連結1,468,648△761,593△727,2577,012796,613
2023年3月期連結1,078,869△732,480△669,8377,087480,252
2024年3月期
連結※通期予想
非公開非公開非公開非公開非公開
キャッシュフロー

※現金等:連結キャッシュフロー計算書における「現金及び現金同等物の期末残高」

営業活動によるキャッシュフローは潤沢です。

なんとKDDIが一年に稼ぐ営業利益とほぼ同額あります。

営業利益がプラスの意味は、本業でしっかり稼げていることを意味します。

ちなみに2023年期は前期と比較し減少していますが、金融事業の貸出金の増加幅が大きくなった(2023年3月期 決算短信)ことが原因で、将来的に返金されるキャッシュです。

みらいのびた
みらいのびた

お金を貸すと手元から現金が一時的に無くなるので、キャッシュフロー上は少なく見えてしまうということだね。もちろん貸したお金は利息をつけて返してもらえるので、最終的にはプラスになるよ。

投資活動によるキャッシュフローと財務活動によるキャッシュフローも前期と比較し減少しています。

これも金融事業の有価証券の売却や償還による収入の増加(投資活動によるキャッシュフロー)、社債発行及び長期借入による収入の増加(財務活動によるキャッシュフロー)が原因で、心配する必要はありません。

KDDI株の評判

SNS上でのKDDI株の評判です。

KDDI株は安定かつ高配当なので、人気がありますね。

KDDI株の購入方法

KDDI株を購入するなら、私も利用している下記3社がおすすめです。

証券会社単元未満株
買い手数料
単元未満株
売り手数料
1
SBI証券
無料無料
2
マネックス証券
無料約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
3
auカブコム証券
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料

国内株式売買手数料「SBI証券」

SBI証券
単元未満株
買い手数料
無料
単元未満株
売り手数料
無料
NISA口座
取扱銘柄東証ほぼ全て
注文時間24時間対応

SBI証券は2023年9月30日より、単元未満株を含む国内株式売買手数料が完全無料になりました。

ネット証券口座で1,000万口座を突破している、最も人気のある証券会社です。

取引銘柄数も東証ほぼ全てに対応しており、単元未満株ではおすすめNo.1口座と言えます。

取引アプリが使いやすい「マネックス証券」

マネックス証券
単元未満株
買い手数料
無料
単元未満株
売り手数料
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
NISA口座
取扱銘柄東証、名証ほぼ全て
注文時間一部制限あり

マネックス証券は国内で有数のネット証券会社です。

個人的な所感ではアプリなどのツールはマネックス証券が使いやすいので、おすすめの証券会社ですよ。

現在は買い手数料は無料で、売り手数料のみかかります。

2024年から始まった新NISA口座で取引する場合は買い、売り共に手数料無料になります。

単元未満株の取引銘柄もほぼすべての上場企業なので、銘柄をきちんと選んで取引ができます。

豊富な自動売買ツールがある「auカブコム証券」

auカブコム証券
単元未満株
買い手数料
無料
単元未満株
売り手数料
約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
NISA口座約定代金の0.55%
※最低手数料52円
新NISAでの取引は無料
取扱銘柄東証、名証ほぼ全て
注文時間24時間対応

auカブコム証券はMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)を親会社に持つネット証券会社です。

単元未満株の手数料は無料ではないため割高に感じますが、自動売買ツールが豊富のため色々な取引方法を試したい方に向いている証券会社です。

また、マネックス証券と同じく2024年からの新NISA口座で取引する場合は買い、売り共に手数料無料になります。

単元未満株でおすすめの証券会社をすべて見たい方は下記をご覧ください。

高配当日本株を単元未満(1株単位)で買いたい方におすすめのネット証券会社10選

KDDIのIRニュース

独自判断ですが、株価に関係がありそうなKDDIの直近のIRニュースをまとめました。

※現在のところ特にありません。

KDDI株のよくある質問

KDDI株についてのよくある質問をまとめました。

  • KDDIの2023年3月期決算説明会資料で、来期のローミング収入の減収が600億円となっています。この理由を詳しく教えて下さい。
  • では、KDDIの600億円のローミング減収を打ち返す方策について教えて下さい。
  • 2022年7月2日に発生した通信障害の今後の対策について教えて下さい。
KDDIの2023年3月期決算説明会資料で、来期のローミング収入の減収が600億円となっています。この理由を詳しく教えて下さい。
ローミング収入600億円の減収については、楽天モバイルがコスト削減に向けて、大きくローミングエリアを減らす計画が前提です(2023年3月期決算ハイライト・質疑応答より)。ローミング収入とは、KDDIが楽天モバイルにローミング協定に基づいて回線を貸していることに対する使用料。これが削減されるということは、楽天モバイルが基地局整備とローミングの終了を行うということです。ただ、KDDIと楽天は、新たなローミング協定を締結し、今後都市部、インドア、ルーラルエリアに特化する内容となっています(楽天モバイルウェブページ)。
では、KDDIの600億円のローミング減収を打ち返す方策について教えて下さい。
KDDIの主力であるARPU通信収入(毎月発生する基本料、通話料/通信料)とDX(デジタルトランスフォーメーション)、金融事業でリカバリーを目指すとのことです(2023年3月期決算資料
2022年7月2日に発生した通信障害の今後の対策について教えて下さい。
まず、昨年発生した通信障害の原因は、メンテナンス作業が直接の原因です。ルーターの経路の誤設定により通信断が発生しました。作業の切り戻しを行ったところ位置登録要求が大量に再送され、VoLTE交換機や加入者DB(データベース)の輻輳(ふくそう)※が生じました。
※輻輳:さまざまな物が1箇所に集中する状態。
対策としては、事業者間ローミング(フルローミング方式)の導入です。事業者間ローミングとは、緊急時に携帯電話利用者が他社のネットワーク経由でネットワークを相互利用できる仕組みのことです。KDDIでは障害対策として500億円規模の追加投資を実施すると発表しています。

S(5点)A(4点)B(3点)C(2点)D(1点)
高配当年初来高値から算出した配当利回り5%以上年初来高値から算出した配当利回り4%以上年初来高値から算出した配当利回り3%以上年初来高値から算出した配当利回り2%以上年初来高値から算出した配当利回り2%未満
企業規模最大手に対して売上50%まで最大手に対して売上20%まで最大手に対して売上10%まで最大手に対して売上5%まで最大手に対して売上5%未満
キャッシュリッチ有利子負債ゼロ現金が有利子負債に対して100%以上現金が有利子負債に対して50%以上現金が有利子負債に対して25%以上現金が有利子負債に対して25%未満
配当性向30%以上40%以下20%以上30%未満
40%以上60%未満
10%以上20%未満
60%以上80%未満
5%以上10%未満
80%以上100%未満
5%未満
100%以上
グローバル売上比の70%以上が海外売上比の50%以上が海外売上比の40%以上が海外売上比の10%以上が海外売上比の10%未満が海外
総合評価全ての数値の合計が25以上全ての数値の合計が20以上25未満全ての数値の合計が15以上20未満全ての数値の合計が10以上15未満全ての数値の合計が10未満

総合評価について

S5点、A4点、B3点、C2点、D1点にて加点

※高配当は他の項目より優先されるので2倍評価

※表は右にスクロールできます。

銘柄名
(銘柄をタップすると
詳細にアクセスできます)
総合評価
(S~D)
配当利回り
※注
配当金
(1株あたり)
配当金の権利付き最終日
(この日までに買うと
配当金が受け取れる)
株主
優待
明豊ファシリティワークス
(1717)
A3.85%
~4.63%
32円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
安藤・間
(1719)
A5.17%
~7.32%
60円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
鹿島建設
(1812)
B2.89%
~4.82%
70円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
奥村組
(1833)
B4.74%
~7.67%
225円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
イチケン
(1847)
A5.30%
~5.76%
100円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日東富士製粉
(2003)
B3.56%
~4.17%
176円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日本食品化工
(2892)
B→A4.50%
~7.68%
125円→200円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
JT【日本たばこ産業】
(2914)
A4.87%
~7.41%
188円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
武田薬品工業
(4502)
A4.04%
~4.69%
188円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
ENEOSホールディングス
(5020)
B3.78%
~5.11%
22円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
TOYO TIRE
(5105)
A4.16%
~6.17%
55円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
日本カーボン
(5302)
B4.30%
~5.13%
200円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
中山製鋼所
(5408)
B3.15%
~5.03%
38円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
モリ工業
(5464)
B3.10%
~4.82%
130円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
ARE
ホールディングス
(5857)
A4.46%
~4.96%
90円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日本エアーテック
(6291)
A4.73%
~6.34%
60円期末:2023年12月27日
中間:2024年6月26日
×
日本ピラー工業
(6490)
B2.47%
~4.48%
120円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
MS-Japan
(6539)
B4.63%
~5.89%
56円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
帝国通信工業
(6763)
B3.84%
~5.20%
70円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
TOA
(6809)
A4.69%
~6.19%
40円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
日本セラミック
(6929)
B3.53%
~4.48%
100円期末:2023年12月27日×
いすゞ自動車
(7202)
S3.87%
~5.59%
72円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
オーハシテクニカ
(7628)
B3.64%
~4.35%
60円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
バルカー
(7995)
B3.55%
~5.80%
150円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
スクロール
(8005)
A4.40%
~6.93%
48円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
住友商事
(8053)
A4.62%
~6.52%
115円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
稲畑産業
(8098)
S4.06%
~5.76%
120円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
伊藤忠エネクス
(8133)
A4.29%
~5.02%
52円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
三井住友フィナンシャルG
(8316)
A3.83%
~6.29%
250円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
東京海上HD
(8766)
A3.33%
~4.61%
121円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
岩井コスモHD
(8707)
B4.17%
~6.25%
80円
(2023年3月期)
期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×
九州旅客鉄道
(9142)
C3.32%
~4.13%
93円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
日本電信電話
(9432)
B2.79%
~3.37%
5円
※株式を25分割済
期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
KDDI
(9433)
B2.91%
~3.53%
140円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
三協フロンテア
(9639)
B3.00%
~5.00%
160円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
イエローハット
(9882)
A3.37%
~3.91%
66円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
蔵王産業
(9986)
B3.70%
~5.81%
100円期末:2024年3月27日
中間:2024年9月26日
×

※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。

まとめ:KDDIは業績好調、財務安定、高配当の超優良企業です

本記事をまとめます。

今回はKDDIについて分かりやすく解説いたしました。

  • 堅調な売上、営業利益
  • 2001年期から21期連続の増配を実現
  • 2024年期も135円/株(2023年期)から140円/株へ増配
  • 株主優待としてカタログギフト
  • 新中期経営戦略サマリーで社会を支えるプラットフォーマーを目指す

5G移行などのデータ通信量の増加を追い風に、KDDIの業績は絶好調です。

心配された昨年の通信障害も原因特定と今後の対策済み。

2024年期もプラス5円の増配を発表しました。

世界的なIT化への移行に伴い、データ通信の重要性はますます高まっています。

さらに金融事業やDX関連事業など、5Gが活躍する事業分野は多岐にわたります。

KDDIが描く将来の姿は、私たちが夢に見た未来そのものです。

人類の夢を実現させるKDDIの株は、ぜひとも買っておきたい銘柄ですね。

ぜひ本記事を購入の参考にしてみてください。

今回は以上です。

おすすめの証券会社でKDDI株を1株から購入してみる

注意

本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。

リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。

また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。