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- 本記事の内容
- 『2021年9月実施』FP2級学科試験の過去問の解説です。
【共通】
Q.25
下記<X社のデータ>に基づき算出される投資指標等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1株当たり当期純利益は、50円である。
- ROE(自己資本当期純利益率)は、20.0%である。
- PBR(株価純資産倍率)は、3.0倍である。
- 配当利回りは、10.0%である。
2が適切
- 1株当たり当期純利益は、50円である。
不適切です。当期純利益は100円です。
本設問をPERの計算式から求めていきましょう。
PER=株価÷1株当たりの純利益
分かっている数値を当てはめます。※1株当たりの純利益を『x』とします。
- 30=3,000円÷x
- 30x=3,000円(それぞれにxを乗じます)
- x=100円(それぞれに30を除します)
- ROE(自己資本当期純利益率)は、20.0%である。
適切です。
ROEの計算式は下記です。
ROE=(税引き後)純利益÷自己資本×100
1で計算したように、1株当たりの純利益が100円なので発行済み株式数を乗じます。
100円×2億株=200億円
よってすべての数値を当てはめると下記になります。
200億円÷1,000億円×100=20.0%
問題が連動しているタイプは珍しいですね。
- PBR(株価純資産倍率)は、3.0倍である。
不適切です。6.0倍が正答です。
PBRの計算式は下記です。
PBR=株価÷1株当たりの純資産
まずは1株当たりの純資産を求めます。
純資産1,000億円、発行株式総数2億なので『1,000億円÷2億=500円』が1株当たりの純資産です。
よってPBRは下記になります。
3,000円÷500円=6.0
- 配当利回りは、10.0%である。
不適切です。1%が正答です。
配当利回りの計算式は下記です。
配当利回り=1株当たりの年間配当金÷株価×100
まずは1株当たりの年間配当金を求めます。
60億円÷2億株=30円
よって配当利回りは下記になります。
30円÷3,000円×100=1%
PER | 株価÷1株あたりの純利益 |
PBR | 株価÷1株あたりの純資産 |
ROE | 税引き後純利益÷自己資本×100 |
配当利回り | 1株あたりの年間配当金÷株価×100 |
配当性向 |
配当金総額÷税引き後純利益×100 1株当たりの配当金÷1株当たりの純利益×100 |
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