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『2021年5月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.15
会社員の谷口さんは、2021年3月末日に勤務先を退職した。谷口さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、谷口さんの退職一時金に係る退職所得の金額として、正しいものはどれか。なお、谷口さんは、勤務先の役員であったことはなく、「退職所得の受給に関する申告書」は適正に提出している。また、退職は障害者になったことに基因するものではない。
1. 155万円
2. 190万円
3. 310万円
4. 380万円
1が適切
155万円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 勤続年数について
- 退職所得控除の求め方
- 退職所得の計算
順に見ていきましょう。
【ポイント1】
勤続年数の月数部分はすべて繰り上げになります。
よって21年6カ月は22年換算です。
【ポイント2】
退職所得控除の計算方法は下記です。
退職所得の控除額
勤務年数20年以下 | 40万円×勤続年数(最低80万円) |
勤務年数20年超 | 800万円+70万円×(勤続年数-20年) |
今回は勤続年数22年なので計算すると下記になります。
800万円+70万円×(22年-20年)=940万円
【ポイント3】
退職所得の求め方は下記です。
(退職金-退職所得控除)×1/2
よって(1,250万円-940万円)×1/2=155万円が退職所得となります。
2021年5月学科試験を解きたい。
2021年5月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2021年5月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2021年5月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2021年5月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。